【木星双子座期】次の主役と仲間は1972年〜2007年生まれ【惑星のJOYと古典占星術】

古典占星術とモダン占星術の違い、木星双子座期の過ごし方、これからの主役となるだろう1972年〜2007年生まれに関する考察です。

古典占星術とハウスの関係

前回の地球のルネーションサイクルの記事で、ハウスの解釈に「ん?」て思う点があったかと思うんですよね。筆者も歴史を洗い出す中で気がついたのですが、「ハウスにサイン(星座)は結びついていない」んです。

【完全解説】144年サイクルの市民生活の変化と戦い方【ルネーション理論】

実は20世紀以降に作られた「モダン占星術」と、紀元前から1600年代まで栄えた「伝統的な西洋占星術」では、技法・解釈とも異なっており、システムも大きく異なっています。

現在のサインを強く重視するようになったのがモダンで、古典は惑星重視です。だからモダンではハウスにサイン(星座)の意味を含めることは一般的です(1ハウスなら牡羊座、5ハウスなら獅子座の意味が含まれた解釈をする)、ただこれはまだ新しい概念なんです。

アスペクトの方も古典とモダンでは内容が異なっており、古典は「60度、120度、90度、180度」の幾何学システムで、モダンはケプラーの幾何学システムを取り入れています。また、筆者が初めてアスペクトを勉強した、ディーン・ルディアが作り出したアスペクトの解釈も、またこの2つとは異なります。

どれを取り入れるのか、またその全てを取り入れるのかは、占星術師のチョイス次第となっています。ただモダンの解釈のほとんどが「新しいもの」であり、異論も多い。

また鑑定で古典を使う場合、ディグニティーの概念を持ち出す必要があるので、大きく揉めることは必至。そのため筆者は鑑定で古典を使いません。そもそも古典は「運命論・決定論」で、惑星も「良いor悪い」の評価だから需要もないんです。

個人の可能性(天王星)や自由意志(天王星)という概念が存在しておらず、「個人」という世界観が古典にはありません(これらはフランス革命以後の考え方のため、古典には存在しない)

ただ個人的に、デトリメントやフォールは「確かに」と思います。でもそれは言えませんよ…。筆者も持っていますが、12ハウス惑星過多なのにディグニティーまで入れたら「救いようのない」チャートになりますし、聞いたらショックでしょう?

またよく「占星術は科学の台頭でも生き残ってきた(だからすごい)」みたいに言われてますけど、科学の台頭で(コペルニクスの地動説の影響もあり)占星術は一度衰退し、技術も途絶えているんです。

今のモダン占星術は、20世紀のオカルトブーム(ルネーション理論2ハウスの頃の降霊ブームから始まり、オカルトというワードは1881年の5ハウスの頃に誕生)から再構築されたもので、古典とは別物となっています。

歴史的に途絶えずに長く続いてきたのはインド占星術で、これはインドがヒンドゥー教徒が多数を占めていることにも関係しているかと思います(ヒンドゥー教は、生まれたばかりの子供のネイタルチャートを出し、それを見て司祭が名前を決める風習がある)

だから20世紀のオカルトブームが起きた時、西洋では「技術がほとんど残っていない」状態だったので、「インド」と「オカルト」に拠り所を求めた(のかもしれません)。だからモダンは「東洋的」で、個人でどうにでも解釈できるようになっています。

※当時はヒトラーもオカルトにドハマりしていて、答えをオカルトに求めていたような時代背景があります(日本もそうですが、海王星×冥王星のコンジャンクションのせいかもしれません)

ただ今回、ルネーション理論をまとめる中で確信したのが「ハウスにサインは関係ない」ということ。どう見ても5ハウスに獅子座的な要素はなく、女性が好みそうな時代です。だから「ハウス本来の意味」+「惑星のJOY」が、ハウスの解釈では重要だと「強く確信した」んですね。

惑星のJOYをご存知ない方のために簡単に説明すると、「特定のハウスに、特定の惑星が入っていたら、JOY(歓喜する)」という意味で、幸運であるとされます。一覧はこちら↓

惑星のJOY一覧表

1ハウス…水星
3ハウス…月
5ハウス…金星
6ハウス…火星
9ハウス…太陽
11ハウス…木星
12ハウス…土星

また今のターンなら、2020年から第5ハウスの時代(2020年〜2031年)に入っており、コロナが起きた2020年以降、日本では女性の貧困や子供の問題が激増しています。

アメリカでも、「女性の人口中絶が禁止」という動きが出て、「突然」5ハウス的な動きに世界のトレンドが変わってきて、不思議だと感じます。

そして、女性や子供が困っている時に、男性は全く救いの手を出しません。これは世界共通で、むしろ貧困を「利用しよう」みたいな考え方。岡村隆史さんの、「コロナが明けたら可愛い人が風俗嬢やります(女性が貧困になったら男はラッキーやで、困ってる若い女性が激増するから、可愛い女をカネで買える!)」発言は、5ハウスの時代に入った直後の出来事でした。
>>岡村隆史さん「コロナと風俗嬢」発言、ニッポン放送謝罪(朝日新聞)

これが「獅子座的」か?と考えると、やはり違うかと思います。過去の5ハウスでの出来事を振り返っても、「売春」と「愛人」で、堕落と快楽主義という金星の問題点と、風俗や飲み屋といった5ハウス本来の意味が強調されています。

また5ハウスは無責任なSEXと関連し、某性加害芸人の事件でも、SEXと飲み屋がクローズアップされ、責任を取ろうとしない姿勢が強調されています。

また4ハウスなら、「地下」や「土台」に関連した出来事が起きますが、「水面下で大きく物事が動く」仕込みはじめのような意味があります。これは明らかに、サトシ・ナカモトだと思っています。そう、ブロックチェーン技術の土台のことです。
>>ブロックチェーンの概要(総務省)

また今回、ルネーション理論で歴史を調べていて、ハウスにはハウス固有の意味があり、サインの意味や役割とは無関係だと、強く確信に至ったんですよね(ただここは様々な考え方があると思うので、好きなように解釈して下さい)

あと修道院をどこに割り当てるか?でよく揉めますけど、宗教は9ハウスですが、「修道院」という「施設」は閉ざされた場所。ですので、施設としては12ハウスだろうと思いました。ルネーション理論では、12ハウスに歴史的な修道院の設立が重なっているからです。

またアンギュラー(1、4、7、10ハウス)、サクシーデント(2、5、8、11ハウス)、キャデント(3、6、9、12ハウス)という概念もやはり歴史的に重要です。ただここは「生まれた方の特徴や人生」にも、かなり重要だと感じました。

後述しますが、やはりアンギュラー生まれ(中でも1ハウス、10ハウスの時代に生まれた人)は、時代を動かしやすい。10ハウス生まれは分かりやすく「権威やいいポジション」で、今のターンなら、団塊世代が10ハウス生まれです。

ただそれ以上にドラマティックで、「新しい時代を作る人」が生まれてくるのが1ハウス生まれ。過去には、徳川家康、坂本龍馬、西郷隆盛などが生まれています(もっといると思うので、いつか調べて統計データを出しますね)

で、歴史的な意味ではアングルは非常に重要です。特にICとDSCで時代が大きく「変わり」、MCで「国家の立ち位置」が変化します。氷河期世代を冷遇したつけが、4ハウス(2008〜2019)で、「国家規模の問題」となって出てきたように感じます。

それくらい、冥王星天秤座世代を雇用しなかったことは、日本に大きな痛手になったと感じます。そもそも彼らが時代を動かしていた時は、本当に若者の勢いがすごかった。

TVゲームに子供の頃から親しんでいたので、IT知識に関心が高い若者が多く、ネットはオシャレで面白いサイトが山ほどあり、「仲間が出会う場所」としても機能していて、そこから新しい文化が生まれていました。

かたや、ストリートではギャル文化や原宿文化といった、新しいカルチャーを生み出す創造性と、海外に裸一貫でチャレンジするハングリー精神といった、人を魅了する「カリスマ性」と「イケてるおしゃれな人」が多かった。

よくブログでも「私の人生は、冥王星天秤座世代のお兄さん、お姉さんへの憧れからはじまった」といっていますけど、それくらいかっこよかった。人生観も全然変わったし、「モテるとは何か?」も叩き込まれました。

でも日本が終わり出した時、あの時代はどこに行ったの?って思ったんですよね。そこに入り込んだのが、その当時の日本文化と洋楽を全て取り入れた、K-POPの台頭でした。

次の主役と仲間は「1972年〜2007年生まれ」

現在日本では、1ハウス生まれ(1972年〜1983年)の雇用が抑制された結果、企業に「数が少ない」状態となっていて、上と下を繋ぐ人材が足りていません。

そんな中「時代が古い」「遅すぎる」として、下の2ハウス・3ハウス生まれが「フリーランスで会社を去る」という流れが出てきました。人材の流出です。

ただフリーランスという流れは時代に合っており、ここから「新しい会社を作ろう!」というムードが起きそうだと予想しています。その「起業側」で注目したいのが、冥王星天秤座世代です。

わかりやすい動きでは滝沢秀明さんですが、彼のやり方、行動は全て「時代に沿った動き方」で、「時代に選ばれた」と感じるんですよね…。

冥王星水瓶座時代の主役はZ世代(冥王星射手座)ですから、1ハウスは「世界への基盤(や知識)」を用意する必要があります。それが出来ているなぁと思って。

で、2ハウス生まれ(1984年〜1995年)は、個人の活動期(太陽・火星の年齢域)ですから、キャリアアップを目指して動いていると思います。特に女性が、大きく社会を変えそうだなと思って(80年代以降生まれの魂が戦って、新しい時代を作る役割って女性じゃないかと)

主には「女性の雇用環境」や「女性の人権」に変化が起きてきたと感じます。ただその前に、「12ハウス生まれ」の男性の性加害がクローズアップされています。特に裏で不正や性加害をしてきたのなら、一発でアウト。

ただ冥王星乙女座世代は真面目だと思いますから、普通の庶民に心配はないでしょう。どちらかというと、「過労」には十分注意して下さい。働きすぎが乙女座の問題点で、きちんと休んでいない方の突然死が起きていると感じる為。

また占星術的な解釈では、2024年〜2025年が旧時代の「終わり」に関連した新しい動きが出てきそうで、冥王星山羊座に該当する人々(何かの権威者)が、もう「強制的」なレベルで「変わる」のか「退場」かといった、そういう強いエネルギーを感じます。

ただ誠心誠意変わろう、下に協力しよう、事実を認めて謝罪しようと動いたジュリーさんは、「時代の正解」を引いたと感じています。また11ハウス生まれの方々が「もう全部バラしてやる」って感じで、機会を伺っているなぁとも感じます。

筆者は最近、こうした「強制的なエネルギー」を感じる事が増えました。「我々はちっぽけな存在」で、「個人ではどうする事もできない」と感じる「何か」の存在があり、運命も存在するのかも?という事です。でもこれって、「古典占星術」の世界観なんです。

「惑星のJOY」を活用した戦略

ではここからは、ルネーション理論による「惑星のJOY」の取り入れ方に移ります。

まず、1ハウス生まれなら「水星JOY」。自己主張や知性、仲間づくりが大事で、絶対アウトだと思うのが、戦い、競争を好む、誹謗中傷をしている(火星)です。

モダンでは1ハウスを牡羊座に割り当て、そこから火星との関連とした考え方がありますが、それで動くと1ハウス生まれは争いばかりを引き寄せて、「仲間が作れない=孤立・敗北」に陥りがち。

ただ火星の良い面である、生命力や勇気、行動力、創造性は必要ですので、100%牡羊座が無関係ともいえません。生き残る事が必要だったので。ただ木星期に入った天秤座世代は、もう争うって姿勢はなくなっていると感じます。

そもそも1ハウスは「旧社会の恩恵を受けられない(孤立無縁)」のスタートなので、「人脈」が必要で、仲間を作り、ネットワークの活用と人望が大事。「協力」という姿勢ですね。

そもそも徳川家康だって、坂本龍馬だって、西郷隆盛だって「優れた人材」を揃えられたり、ネットワークを活用したりと、人間関係と計算(共に水星)が肝でした。

この1ハウス生まれは、「新しい国家、価値観、新時代を作る人」で、簡単にいうと「国の顔」です。だから、この世代の動きは国の衰退や繁栄にも関連します(ここはマンデン読みの1ハウスの意味と同じく)

また水星JOYで、確かに水星を重視した「ネットワーク作りが上手い人(社交性、交渉力)」「言葉が達者な人(周囲を鼓舞できる才能)」の持ち主が国を主導しやすくなります。

ここにリーダーシップや勇敢さ(火星)、先見性(天王星)、カリスマ性(冥王星)が重要となってきますが、やはり「賢い事(水星)」が非常に重要になる印象(やはりJOYなんでしょうね)。なので、強い影響力を持ちそうなのは、水星優位な方です。

1ハウス生まれは、水星の上位変換といわれる天王星が(強い影響力の)蠍座世代。何か「大きな変化を主導する」可能性があり、水星も蠍座だとその発言の影響力はより強くなりそう。

この世代で、水星×火星(共に蠍座)で0度なのが、2ちゃんねる創始者のひろゆきさん。太陽×水星0度(共に蠍座)、水星×木星180度もあるので拡散力も強い配置です。そもそも専門家でもない「普通の市民」である彼の意見を熱心に聞く必要はないんです。でも「熱心に聞いて支持する市民」が多い。

また堀江貴文さんをはじめとする、1ハウス生まれの新しいビジネスマン達の意見を熱心に聞き、支持しているのは「1ハウス以降生まれの人々」だと感じます。ただ1ハウスの男性ビジネスマンは強引で、政治力ならエンタメで海外進出した日本人の方が参考になります。

また韓国を見ていると、この1ハウスが主導しているのでは?て思う動きを感じるんですよね。冥王星天秤座らしく、世界のトレンドに敏感でおしゃれ。未来の先読みができており、スムーズに「新しい時代」に乗れている。

逆に日本はそれができず、「古い時代のやり方」に執着しており、昭和のゴリ押し。とにかく世界の流行、価値観を理解できていません。

この違いは、韓国が40歳定年制(みたいなもの)で、世代交代が激しいからかもしれません。競争と苦労が多く、生き残るのは大変な社会ですが、それに見合った努力をしており、運命的に韓国には「追い風」が吹いていると感じるんです。

ただ2ハウス生まれから日本は雇用が回復しており、この世代は女性が主導権を持つハウスです。だからか、女性が非常に優秀で、女性のビジネスでの活躍が目立ちます。

男性が強い1ハウス生まれが職場にほとんどいませんから、今後は2ハウス生まれの女性が、「ビジネスで大きな影響」と「権力を持つ」可能性がありそう。女性の地位向上を牽引する世代になると思います。日本はここから、価値観を変えざるを得なくなるかもしれません。

ただ1ハウスほど2ハウス生まれにはリーダーシップはなく、海外進出(チャレンジ精神)、新しい発想、斬新で攻める姿勢という、「1ハウスが得意な事」には苦手な傾向があります。

ただ競合の分析やまとめる作業に特化した2ハウスは、1ハウスの「新しい発想」や「チャレンジ精神」に乗っかり、「分析+まとめる作業+収益化」でタッグを組めば最強。相互補完できるし、大きな権力や富を生み出せる組み合わせです。

あとは3ハウスの人々が「世界相手」に売り出して、世界進出してシェアを拡大していけばOK。では、最後にハウスごとに得意な仕事一覧をまとめておきます。

世代別、得意な仕事

★1ハウス生まれ(1972年〜1983年)
→営業、何かを始める事全般(起業、新規開拓、パイオニアなら何でも)、思い切った勝負や速さが勝負の仕事(海外の流行をいち早く取り入れる、動きの多い仕事)、先見性が必要な仕事全般(斬新な発想や提案)、存在感が必要な仕事全般、企画立案や改革、新しい商品の開発、発明、海外文化に詳しいかオープンな考えが必要な仕事

★冥王星天秤座世代(1972年〜1984年)
→営業、接待、接客業、講演、ファッションや流行に関する仕事(主にモデル、服飾デザイン)、容姿や美容に関する仕事、マナーや品格に関する仕事、音楽や芸術全般、色に関する仕事、目立つ事全般(芸能界など)、交渉役や調整の業務

★2ハウス生まれ(1984年〜1995年)
→ニーズの分析や下調べ、競合他社のリサーチ、資産運用や金融の仕事全般、お金を扱う仕事全般、住宅やインテリアに関する仕事、女性向けの事業全般(コスメ、ファッション、ヘアケア、育児、介護など)、収益に関する業務(利益化、売り上げを上げる提案)、スピードより長期目線(粘り強くコツコツ継続が必要な業務)

★冥王星蠍座世代(1983年〜1995年)
→何かのスペシャリスト(1つの事を極めるなら何でもOK)、集中力や執念が必要な業務(研究者など)、洞察力が活かせる仕事全般(心理分析、カウンセラーなど)、影響力を良い事に使う仕事全般(警察、官僚なども)、資産運用や金融の仕事全般、大きなお金を動かす業務、特定の人と深い関係を築く業務(師弟関係など)

★3ハウス生まれ(1995年〜2007年)
→AIや最新ガジェットの活用、好奇心や浅く広い知識を活かせる仕事、語学に関係する仕事(外国語の活用)、様々な場所を移動する業務(場合によっては海外も)、流行に関連した仕事、最新情報の収集と報告業務(調べる、検証する→まとめて報告)、様々な人と交流から縁を作る、SNS運用や活用、広報活動、イベントの開催

★冥王星射手座世代(1995年〜2008年)
→現状を変える新しい挑戦や冒険全般、責任が重くないor取らなくていいよ!と言ってくれる職場での未知の開拓全般(ここは1ハウスの人と相性がいい)、海外に関係する仕事(或いは海外で仕事をする)、様々な人種・国籍の人と関わる仕事、異文化交流から縁を作って仕事を拡大させる業務、高等教育の知識を活かせる仕事、体を動かす仕事、自分の夢や理想を追求する仕事、ハードルや目標が大きいor遠いような仕事

2ハウス生まれだけど、冥王星天秤座なら…

★2ハウス生まれ(1984年〜1995年)
★冥王星天秤座世代(1972年〜1984年)

2つの項目をチェックしてみて下さいね!

やはり「協力」しないとアジアはうまくいかなくなるので、競争より協力の「ディセミネイティングムーン期(2026年〜)」は、日本のラストチャンスかもしれませんね…。

筆者はその「協力」が、冥王星天秤座世代がリーダーなら「できる」と思うんですよね。1と2ハウスがタッグを組み、3ハウスが世界のシェアを広げ、4ハウス生まれが「基盤」を固める…。

ただ過去の歴史を振り返っても、1〜3ハウスまでの競走の過激化を「国家は放置する」ってパターンで進むので、4ハウスから国民の生活に歪みが出て、生活は荒れ、5ハウス以降は孤児や売春が問題になりやすい。で、6ハウスで労働者全体が貧しくなってきます(中世の頃までは)

実は、哲学者のルソーも4ハウスの頃(1728年)に孤児になっており、5ハウスの頃(1732年)に、援助してくれた女性と愛人関係に発展。最終的に「社会契約論」で政治哲学者となるのですが、6ハウス(1744年〜1755年)の時期、子供を捨てています。その頃のパリの様子がWikipediaに載っていたので、紹介しますね。

二人の間には1747年から1753年までに五人の子供ができるが、経済力のないルソーは当時では珍しいことではないのだが、わが子を孤児院に入れている。当時のパリでは年間3千人の捨て子が発生しており、この問題はすでに社会現象化していた。

引用元URL:テレーズとの出会い(Wikipedia)

6ハウスは「生活が厳しくなる時期」で、市民生活の歪みはここから「国家の問題」になり、7ハウス(DSC)で、大きな戦争や飢餓になりやすい。

ルソーの「社会契約論」は、フランス革命に大きな影響を与えましたが、ルソーの人生はルネーションで見ると「その時代を象徴している」と思うんです。

今回は、人間が「より理性的」に生きれるようになった結果、孤児ではなく少子高齢化という問題になったので、「人類の進歩」だと思います。ですから、今後はより「高度な問題」に人類はぶち当たるかもしれません。

ただ過去を振り返っても、競争や変化が一番激しい3ハウス(1990年〜2007年)を生きるって経験そのものが、「魂としては」財産なんじゃないかな。前回はアメリカで奴隷解放運動と南北戦争、日本で幕末の動乱期でしたが、今回は「インターネット」かな…。

今回は冥王星天秤座世代が「友情や恋愛」、「ファッションや音楽」で彩ったので、キラキラした冒険の時代でした。ただ時代の過渡期を生きる辛さ、葛藤は大きかったかもしれません。冒険を意味する射手座が、夢や理想の海王星に入っているのも不思議ですね。

あと11、12ハウス生まれについても次回言及したいのですが、彼らは「未来の理想、夢」を提示してくれる世代で、どの世代にも「役割」があって、少しずつ世界は進歩して行くんだな〜と思って。それがルネーション理論をまとめてる最中に感じた感動の1つです。

日周運動のハウス、黄道の12星座

このように、歴史とハウスの動きを見ていると、ハウスは「ハウス本来の概念」が舞台として現れているなと感じました。

こうした「ハウス本来の意味」に関しては、「ハウス 天空の神殿」で詳しく書かれていますので、気になる方はこちら↓をお読みください。

「ハウスにはハウス本来の意味」があり、日周運動から発展したハウスと、黄道から発展した12サインとは「そもそも土台が異なる」と語られています。

どうも筆者は、今後は古典占星術の「回帰ブーム」がくるのではないか?と感じているんです。ルネーション理論でも、5ハウスから「懐古ブーム、原点回帰」が出てきますし、日本でも古典がジワジワと盛り上がっているように感じます。

このハウスとサインの「システム」が発案されのは、ヘレニズム時代(紀元前323年〜プトレマイオス朝エジプトの滅亡までの約300年間)で、エジプト文明の「日周運動」から発展した概念がハウス、黄道から発展した12星座(サイン)は、メソポタミア文明(バビロニア)が起源となっています(ただ占星術が使われていたであろう、一番最古の記録は、紀元前1600年頃のバビロンの粘土版)

で、この日周運動とは、朝日が上り、日が沈み、夜中があって、夜明けが来る、というサイクルのことで、植物の成長と関連しています。

これは「月相」のサイクルと意味合いが近く、筆者は月相がハウスの解釈に重要ではないか?と思ったんです。それがルネーション理論の着想となり、より細かい生活の動きと、細かい西暦の割り出しに至りました。

また上記の図のように、古典にはセクトという「昼と夜」で分ける概念があります。上が昼の半球(7ハウス〜12ハウス)で、下が夜の半球(1ハウス〜6ハウス)となっており、惑星にも昼の惑星、夜の惑星があります。

そして古典占星術の春夏秋冬のサイクルは、ASCからMCが春、MCからDSCが夏、DSCからICが秋、ICからASCまでが冬で、ルネーション理論は月相がベースなので、ここは少し異なっています。

ただハウスの意味を考えるうちに、「ホロスコープ全体の理解は古典の方が重要では?」と思うに至ったので、今後は古典をメインに研究を深めていこうと思っています。

このセクトは、人間の成長の舞台は2つ(昼と夜)で、外的世界(この世)と、内的世界(あの世・冥界)といった解釈がされているので、ちょっと個人的に思うところをまとめてみました。

ASC(1ハウス)…誕生

12ハウス…赤ちゃん(ゆりかごの中、夢と現実が曖昧)

11ハウス…子供(未来への理想、あれにも、これにもなれる、正直)

MC(10ハウス)…社会人(大人に出会って現実を知る、上下関係、能力の差)

9ハウス…外に旅に出る(生まれた街を出る、高等教育を受ける、旅をする)

8ハウス…受け継ぐ(技や伝統を受け継ぐ、受け継がせるなど)

DSC(7ハウス)…世代交代(仕事を引退)

DSC(7ハウス)…死

6ハウス…今回の人生を振り返って反省する

5ハウス…次の生まれ変わりまで、類魂たちと遊ぶ

4ハウス…また生まれよう!と決意する(次回の両親を決める)

IC…魂の源(着床)

3ハウス…自分が何をするか、目的を決める(人生の地図)

2ハウス…自分がどんな喜びを感じたいか、与えたいかを決める(魅力、IQや才能)

1ハウス…自分の容姿を決める(性別、身体的な特徴)

ASC…誕生

※これは自分の視点が大幅に入っています、ご了承ください。

この「冥界(あの世)」の解釈なんですが、自分としては割としっくりくるし、「死」に関して恐れる気持ちがあまりないのは、仏教徒的な「輪廻転生の概念」と「過去世を数個覚えている」せいだと思います。

ただ今回の人生での特殊な経験は、TVの普及以降、危険性の方が高まっており、自分も責任を感じているので、あまり触れていないし、発信していません。

ただ肉体が死んでも、魂(エネルギー)は次に引き継がれると「悟る」出来事に多々遭遇したので、「知りたい、やりたい、学びたい」なら、今すぐやった方がいいな、と。何故なら「次の人生」で強くてニューゲームできますからね笑。

筆者が今、必死に勉強ができるのも、「自分のため」です。今生での結果より「自分の成長」を重視しています。大事なのは「(魂は永遠だから)、自分の行動に責任を持つことだ」と思っていて、学ぶ事に「遅いってないな」と思って。

よく筆者は「人生に勝ち負けなんてない」とか「競争じゃない」と発言しているのですが、これは輪廻転生の概念を支持している事と、物事は「必要な時に必要なタイミングで起きる」と悟ったことが大きいです。

だから、目の前のことをコツコツやればいい、ゆっくりでいい(その内、何回か転生してたら)また違ってくるだろうと思っていて。成功や注目って「結果的なもの」だと思うんですよね。

また人間の考え方は時代によって様々だし、国や性別によっても違います。ルターの時代は宗教戦争までやったのに、今やあっさり「プロテスタントの教え」を手放していて、時代と共に「答え」も変わる。

だから本質的に正解なんて「ない」し、あるとしたら「自分の中にある」。だから「人に何を求めても無駄」だなと思って。

また「正義や勝利」とは、「時代とともにある」ので、絶対的な戦略も存在しないんです。チンギス・ハーンは欠ける月だから天下が取れたけど、ロシアのピョートル1世は満ちていく月だから勝てた。戦略ありきではなく、時代ありきなんです。

もし何か「すごい武器」があるとしたら、「時代を読むこと」で、外側の世界(政治、地政学、社会情勢)の理解力が、戦いでは非常に重要。でもこれって「古典占星術の世界観」だなと思って。だから自分の感性って、古典(土星)の世界観に近かったんですよね笑。

最後に「2024年〜2025年の木星双子座期」

先日、木星は双子座に移動しましたが、「1人でぼ〜としたい」と思ってしまって、発信がスローペースになっています。木星双子座期だというのに笑。

で、最近新しく始めた趣味は「アクアリウム」で、水槽にアカエイ2匹、エビ6匹(赤1、オレンジ2、透明2、黒1)、貝2匹、水草2株の世話に全集中していて、なんと今日!透明のエビちゃんが妊娠(お腹に卵を発見)して。今から対面出産に向けて、ソワソワしているところです笑。

今は木星双子座らしく、好奇心のままに「やりたい事をやる」のが良さそうだな〜って思って。まぁエビを飼うことと占星術的な繋がりは一切ありません。可愛いから世話をしています。

占星術的には、木星双子座ですから、会いたい人に会う、行きたい場所に行く、お喋りや情報交換全般が吉。その上で、「好きな事を、自分のペースでやる事」「それでOK」だと、木星×天王星(共に牡牛座)のハウスが後押ししているはずです。今は結果じゃなく、「心の豊かさ」を得ることが大切だよ、と。

まぁこれは一見当たり前なような気がしますが、その「当たり前」が大人になると難しい…。結果を出さなければ、出世しなければ、稼がなければ…大体こういうもので日本人は沈没しやすい。心にプレッシャーを与える事、そのものがNGなんですね。

ただこの結果主義で動いてテンションが上がるのが、西洋人。だから西洋では「野心」や「結果主義」で動く方が上手くいく。

ただ日本人は結果より、人の役に立っている事、そのものの喜びの方が重要ではないでしょうか?筆者は明らかに後者で、やはり心の豊かさがアジアは重要。

だから結果や野心で動くと、アジアって失敗しやすいですよ笑。これって西洋人の正義とは正反対で、西洋人の正義がまとめられた「西洋占星術」の落とし穴でもあります。

洋書をただトレースし、それをそのまま信じて動くと、大きく失敗したり、「ん?」てことが多い。筆者のこの10年は、その失敗によって彩られた時代ですね。でも結果的に「悟る」ような段階に来て、2023年〜2024年にかけて価値観が大きく変わりました。

また最近、西洋のインスタはAIを駆使した詐欺が凄くて、何も知らないとコロリと騙されてしまいそう。もうリアルとファンタジーの区別ができないし、人が人を騙す事になんら罪悪感も持たない時代です。

必然的に「信じられるのはリアルの人間関係だけ」

ただこれも、不思議と5ハウス以降の「原点回帰」に通じています。だから、全部意味があって起きているんでしょうね。冥王星水瓶座は「リアル」で、「インターネット主体」ではない点も、忘れないで欲しい(正体不明の人が集まるネットは魚座の世界です)

そんな中、木星双子座は「新しい出会い」を後押ししています。リアルで誰かと会ったり、情報交換も良さそう。外に出るだけでも開運になります。運動って漢字は、「運」を「動かす」と書くでしょ?そう、実は毎日散歩しているだけで運が動くんですよ。

だから家の中でスマホだけ見るのではなく、「GET WILD瞑想」して、元気が出てきたら散歩がいいですよ。バフェットになれる散歩、エミネムになれる散歩など、過去色々な散歩を提案しています↓。

【火星を鍛えるメソッド男版】モテたいならワイルドになれ【GetWild2.0】

あと全然関係ないですけど、1ハウス生まれの嵐が「A・RA・SHI」で、(身体中に風を集めて)自家発電で嵐を巻き起こせ!って主張は、結果的に「そうそう」って感じ。


嵐 – A・RA・SHI [Official Music Video]

私、嵐の活動って殆ど知らないのですが「A・RA・SHI」の歌詞が全部好きで、勝手に良い印象を持っているんですよね。ほんと「そうそう」って感じ。1ハウスは孤立無縁だから、自家発電が大事。

10〜12ハウスは旧社会の恩恵が受けられるから「言いなり」でいいんだけど、1ハウスは自分から海外行くとか、体を張るとか、それくらいじゃないとだめ。あと仲間を大事にすること。なんと、嵐が全部やってる笑。しかも会社も作ったし?1ハウスの時代が来そうだな〜。

また芸術の創作活動をされている方は、木星双子座期に「発信を始めること」でさらに運に乗れるので、クリエイターならここでやらないで、いつやるの?筆者も人相占星術の実用化とエンタメ化を目指して、今年後半はもっと動こ〜。予定外の「ルネーション理論」で知的好奇心が爆発したんで…。

年内は表情美学や表情筋の勉強をし、パーソナルカラーと人相、占星術と美容での開運アドバイスができるベースを完成させたいな、と。とりあえず自分だけの命術(ルネーション理論)、相術(人相占星術)の体系化で、もっともっと遊びたい。

今は「新しい情報(双子座)」が「時代を変える(天王星)」前ですから、木星双子座期は勉強や遊びがマスト。もっと遊んで楽しんで、そこから何かを「創造」できればOK。これからはアーティストの時代で、競争とか争うでは「時代に乗れない」と思います。

【冥王星水瓶座】2024年からは全員がアーティストの時代【100年に1人の逸材】

ただ旧社会で絶対的な権力を持つ、10ハウス生まれのトランプ氏が戦争をしたがっていますね。これってもう「アメリカは終わり」って事なんだろうなと。ルネーション理論でもそう予想しましたが、「ブリッジウォーター・アソシエイツ」創業者のレイ・ダリオ氏も、「米国は衰退期、混乱の瀬戸際」だと言っていたので、紹介しておきます。
>>米国は衰退期、混乱の瀬戸際 歴史に学ぶ投資家が予測(日経新聞)

ただ日本は「憲法第9条」で戦争を放棄していますので。なにがなんでも「戦争しません」でOK。今後は冷静に、毅然としておいた方がいいし、とりあえず「野心を持たない事」。今回の人生で勉強になったのは、「個人の野心」の恐ろしさです。

ただサイクルが分かれば安心できるし、戦略も立てられるし、突然の危機でパニックにならずに済む。そういう「トラブルに巻き込まれないため」の「地図」が欲しくって。今年はルネーション理論の研究に没頭しました。

で、次回の木星×天王星は2038年、蟹座で起きます。あなたの蟹座は、どのハウスにありますか?「仲間」や「居場所」に関連した「新しい試み」が起きると思いますので、今から「遠くにいる仲間」を求めて旅を始めましょう〜。木星双子座が「出会い」を後押ししています。ではでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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