【完全解説】144年サイクルの市民生活の変化と戦い方【ルネーション理論】

ルネーション理論(地球のルネーションサイクル)の連載、第二回目。国家と市民の生活が激変するサイクルを発見したので公表します。

ルネーション理論「月相=経済(18年周期)」

まずおさらいですが、筆者の研究した「ルネーション理論(地球のルネーションサイクル)」には、大きく見方が2つあります。まずは「月相サイクル」から解説します。

このサイクルは「経済のサイクル」で、国家や企業の動きだと思ってください。人々の消費行動、経済活動に関連したサイクルが、月相サイクルです。

(1)ニュームーン期(18年)
(3)1stクオーター期(18年)
(6)ディセミネイティングムーン期(18年)※2026年からはココ!
(8)バルサミックムーン期(18年)

→インフレ期…物価高・貿易問題、労働者が成長する(物価と賃金が上がる)

(2)クレセントムーン期(18年)
(4)ギバウスムーン期(18年)
(5)フルムーン期(18年)※2024年はココ!
(7)3rdクオーター期(18年)※2044年からはココ!

→デフレ期…貧富の差・競争の問題、企業が成長する(株価が上がる)

この2つのサイクルは、「市民or個人(ピンク)」と「国家or一族や部族(ブルー)」の力関係を示すサイクルです。

★左側(ピンク)=市民や個人が強いターン(72年周期)

(1)ニュームーン期(18年)
(2)クレセントムーン期(18年)
(3)1stクオーター期(18年)
(4)ギバウスムーン期(18年)

→市民の時代…労働者階級の階級アップが可能(我慢、頑張る事、競争と戦いに勝つ事が大事)

★右側(ブルー)=国家や集団部族が強いターン(72年周期)

(5)フルムーン期(18年)※2024年はココ!
(6)ディセミネイティングムーン期(18年)※2026年からはココ!
(7)3rdクオーター期(18年)
(8)バルサミックムーン期(18年)

→国家の時代…国家の階級アップが可能(自分や人を大事にする事、社会のために動く事、知性と教養が大事)

大きく分けると、地球はこの2つの力関係で「バランスを取りながら」成長していると考えています。

中でもASC〜IC(1972~2007)が市民の力が最も強まり、DSC〜MC(2044~2079)が国家が最も強まるターンです。今現在(2024年)はフルムーン期の終わりで、市民から国家に力が移るタイミングと考えることができます。

国同士の長引く戦争が起きやすいのは3rdクオーター期からで、有名なものでは三十年戦争や第一次世界大戦が起きています(後述でまとめています)。

またここからは覇権国家の入れ替わり(世代交代を狙う動き)が出てくる時期で、日本が西洋列強入りを果たした日露戦争、バラバラの遊牧民を統一して巨大なモンゴル帝国を作ったチンギス・ハンの戦いが始まったのも、3rdクオーター期です。

そしてバルサミックムーン期に入ると、(近代以前は)一致団結した反乱で権力を打倒する動きが起きやすく、MC付近だと国の体制が変わりやすいですね。成功例はフランス革命ですが、打倒まで出来なくても大きな奮闘になったのが、島原の乱かな。大きな勢力図の変化が起きやすく、有色人種が有利なターンが「欠ける月」です。

中でもアジアが「欠ける月」で強い理由はこちら↓

(1)チンギスハンが用いた心理戦やマインドコントロールが有利なのが欠ける月で、それで国民をコントロールしやすいのがアジアだから
(2)雨が降りやすく、水源があるので食べ物が豊富(西洋は気候変動が起きやすく、飢饉や不作で自滅しやすい)
(3)一致団結が得意なのがアジアだから(西洋は一致団結が不得意)

余談①市民の力が弱まり始めたのは、2017年から

今回欠ける月入りしたのは、リーマンショックが起きた2008年ですが、より一層その変化が強まり始めるターンが、2017年からです。

アメリカでは、ドナルド・トランプが当選した年で、スローガンは「Make America Great Again」で、自国優先(=欠ける月のテーマ)というスタイルで戦い、優勢だったヒラリーから初当選を奪いました。

本来なら女性が強い時代の幕開けで、ヒラリー氏の方が有利だったんです。しかし、時代を味方につけたのは、トランプ氏でした。

市民は2008年からの貧富の差の拡大、白人労働者の中流からの転落と、「我々アメリカ、白人が弱くなっている」というタイミングで、「強いアメリカ」を訴えたトランプ氏に投票したのです。

【火星とアセンダントのアスペクト】意味・ハウス・5度前ルール【占星術】


↑トランプ氏の巧みなメディア戦略に関しては、「ASC×火星」の余談で解説しています。

今後、より欠ける月のエネルギーが強まるのは2026年からで、「欠ける月+インフレ期」の東洋が強いダブルパンチのディセミネイティングムーン期に入ります。2025年にトランプ氏が再選した場合、より強力に「自国優先」を打ち出してくるかもしれません。

また、国家の力が強い傾向がある東アジア、独裁政権が多い中東が、今後世界で「強い力」を発揮する可能性があり、資本主義や民主主義に何らかの問題、力を失う出来事が起きやすいかもしれません。

「欠ける月(2008〜)」は、貿易問題、食料やエネルギー問題が出てくるターンですが、ロシアのウクライナ侵攻で、それが一気に現実のものとなったと言えそう。今後、ヨーロッパに何らかの問題が集中するのではないか?と予想します。

ルネーション理論「アングル=季節(36年周期)」

そして今回、新しく解説するのが、4つの季節と、12ハウスで見る「生活の舞台」です。過去の世界史を3000年分くらい振り返って、検証作業をしていたのですが、驚く事にこの流れで生活の舞台が移り変わっていると気づいたんです。

まずは「春夏秋冬」の4つの季節と、国家と国民の成長サイクルから解説していきますね。

★春(①ニュームーン〜②クレセントムーン)…種まき期
生命力と生き延びる強さが必要(プライドより、ただ強い事)
国家の理想、未来への希望で社会が動く(徐々に市民に力が移行する)

①未来の問題(目標や課題)
主に「国の未来や理想」を掲げた大きな戦い、指導者が登場しやすく、夢や理想がテーマ。

過去には、第二次世界大戦やフランス革命、ナポレオン戦争が起きました。また国同士の責任を明確にするという意味で、大きな国際条約が生まれる時期です。過去には、ウェストファリア条約(1648年…最初の近代的な国際条約で、初の戦時国際法)や、第二次世界対戦後の、様々な国際条約が生まれた時期になります。

また弱い人の解放もテーマで、ゲットーの解放(ユダヤ人の隔離政策の終わり)、奴隷貿易禁止などがありました。市民の人権にスポットライトが当たるようになる時期です。

★夏(③1stクオーター〜④ギバウスムーン)…成長期
行動力と勇気が必要(新しい場所に儲ける機会と、階級アップのチャンス)
市民が自我に目覚める、人種、民族、立場の違いで対立しやすい

②市民の戦い(新しいシステムの矛盾)
市民の力が最も強い時期。新しい発見(技術革新はまだない)。国家や市民の独立心。生活を向上させる努力や行動が報われるので、海外へ出て行ったり(フロンティア)、新しい技術・考えを取り入れる動き。移動手段や情報収集の手段も増え、チャンスも発生しやすいが格差も拡大。新しいシステムの矛盾を作る。

過去には、地動説の公表(1543年)、ダーウィンの進化論発表(1859年)などの大きな発表(ただ根拠や技術革新がない)

ザビエル来日(1549年…キリスト教の伝来と、南蛮貿易で富を築く大名が多数出る)、カリフォルニアのゴールドラッシュ(1848)、GAFAの誕生(2000年代〜IT長者による新富裕層が誕生)など市民が成り上がる。

大航海時代(1415年〜)、日本の開国(1853年)、リヴァプール鉄道開通(1830年)、インターネットの一般解放(1992年)、EUが貿易決済でユーロを開始(1999年)など市民の活動範囲が広がる動き。

★秋(⑤フルムーン〜⑥ディセミネイティングムーン)…収穫期
資産(お金、子供や土地)が必要。
夏までに蓄えた富(お金や土地)を転がす事で儲けることが容易な時期。

③過去の問題(結果と反省)
新月からの結果が出る。持たざる者と富める者で格差が拡大。労働者が疲弊し、労働組合を結成したり、社会主義を求める動き。無気力に陥った労働者の堕落、拝金主義化。国家に力の委譲。拡大路線を反省(解放より制限、新しさより伝統回帰)。行動より教養。文化や学問の発展(春期や夏期の発見を証明する動き、或いは技術革新)

過去には、第一インターナショナル発足(1864…パリ・コミューン成立など社会主義運動)、人民党結成(1892年…現代のポピュリズムの先駆の動き)、MMT理論やベーシックインカム待望論(2010年代〜)など社会主義を求める動き。

バテレン追放令(1587年…宣教師追放)、清がキリスト教布教を禁止(1723年…宣教師追放)、安倍晋三暗殺事件(2022…新興宗教の規制が盛り上がる)などの新宗教の追放。

金ピカ時代(1873年…拝金主義と成金趣味を皮肉る流行語)、世界規模の株高と格差拡大(2010年代…富裕層が富を独占、貧富の差が拡大)

グレゴリウス暦(1582年…春期のユリウス暦のズレを改正)、ケプラー「新天文学」発表(1609年…地動説を理論づける→夏期の発見の証明)、電話機の発明(1876年…夏期の電磁誘導現象の技術革新)、ガソリン自動車の実用化(1886年…夏期のエンジン発明の技術革新)

★冬(⑦3rdクオーター〜⑧バルサミックムーン)…仕込み期
捨てる事、世代交代が必要。
国家が力を持ち、新しい覇権国家を狙う動き(世界規模の戦争、分断)

④解放(古いシステムの矛盾)
市民から国家へ。古いしがらみや旧社会からの解放へ向かうターン。新しい覇権国家。フロンティアが見つかる(ただし見つけるだけ)。飢饉や大不況で市民の怒りが爆発→大反乱へ。古いシステムが機能しなくなるが、新時代に必要な「何か」を見つけたり、仕込む時期。新しい軍事兵器の開発、或いは発見、研究が行われる。

過去には、ライト兄弟が飛行機を飛ばす(1903)、原子爆弾の理論的な可能性を発見(1933)、ドイツ軍が初めて毒ガスを使用(1915)

フランス革命始まる(1789年…パンをよこせと、ヴェルサイユに向かって行進を開始)、第2次ロシア革命(1917…パンをよこせと市民がデモを起こし、軍隊も民衆側に付き革命が起きる)など、飢饉や不況からの大爆発。

三十年戦争(1635…長期に及んだ宗教戦争)、七年戦争(1756…近代的な大規模な戦闘が世界に広がった)、第一次世界大戦(1914…初めての大規模な世界大戦)、モンゴル統一(1204年…チンギス・ハンが急速に勢力を伸ばし、周辺一帯の民族を統合)、日露戦争(1904…日本が勝利し、大陸進出を果たす)

ルネーション理論「12ハウス=舞台(12年周期)」

★10ハウス期/MC(ニュームーン期)

9ハウスでの出来事に決着がつく。満月からの目的や目標の達成。国家の社会的な到達点(新しい覇権国家が明確になる、勢力図の切り替わり)。権力or転落。名声or悪評。領土に関する問題(領土の割譲、奪い合い、併合、新しい植民地を見つけるなど)。新しい国家(或いは体制)が市民の立ち位置や生活を決める。その国(或いは体制)の問題が11〜3ハウスで現れる。ここでの問題・原因・揉め事の結果は、満月の頃に出る。国家or国際レベルでの責任や約束(国際条約)。新しい社会制度の整備、体系化。名声や影響力を持つ人物、作家、学者の登場。

(該当する西暦)
1936〜1947、1792〜1803、1648〜1659、1504〜1515、1360〜1371、1216〜1227、1072〜1083、928〜939、784〜795、640〜651、496〜507、352〜363、208〜219、64〜75、80bc〜69bc

(出来事)
ウェストファリア条約(1648…最初の近代的な国際条約)、連合国共同宣言(1942…最初の国際連合形成)、国連の発足(1945)といった国際的な約束や連携など。

また、コーランの編纂を開始(644…イスラム教の聖典を作成する動き)、五経正義を編纂指示(642…儒学の基本文献を作成する指示)といった体系化。

国家の新体制は、近代的な徴兵制開始(1793)、ブレトンウッズ体制(1944…ドルが基軸通貨となる)、不平等条約の撤廃(1943…中国と世界各国との不平等条約を撤廃。約100年をかけて中国が低迷期から抜け出す)

勢力図の切り替わりなら、モンゴル帝国を築いたチンギスハンが、西方遠征で勢力を拡大して死ぬまで(1219〜1227)の期間。国際戦争なら、三十年戦争終結(1648)で封建領主層が没落し、第二次世界大戦(1939〜1945)では、枢軸国が敗北して、世界の力関係が変化。

9ハウスでの出来事に決着がつく出来事なら、フランス革命終了(1792…王政廃止)、原子爆弾の開発と投下(1942〜1945)

近代まで影響を与え続ける発表なら、マキァヴェリ「君主論」(1513…近代の政治思想、国家論に大きな影響を与える)、はじめて地図上にアメリカ大陸名が記載(1507)、「雇用・利子および貨幣の一般的理論」発表(1936…ケインズ経済学)

領土の拡大、領土問題なら、オスマン帝国がアドリアノープルを占領(1361)で、オスマン帝国がバルカン半島に進出、イスラエル独立宣言(1948)では、パレスチナにユダヤ人がやってきて、(国連決議に従って)建国宣言。ただ、現在まで激しい対立の地となっています。

10ハウスでの揉め事、問題点は、満月以降に結果として現れてくるようになります。

★11ハウス期(ニュームーン期+クレセントムーン期)

新しい思想、イデオロギー、習慣、コミュニティの誕生。何らかの自由や革命の動き(自分勝手な行動)。旧社会の批判or分断。国家の新しい理想や夢、目標が示される(或いは提示する人物が注目を集める)。平和のための国際会議や同盟(一致団結する)。街や建物の近代化(それを促す大災害)。宗教問題(主に信仰心に関しての分裂や新興宗教の誕生)。社会を変えるような発明や発見or発表されずに水面化で開発。世界規模の人権意識向上。人道問題の解決(9ハウスの人道問題が解決するか、前進する)

(該当する西暦)
1948〜1959、1804〜1815、1660〜1671、1516〜1527、1372〜1383、1228〜1239、1084〜1095、940〜951、796〜807、652〜663、508〜519、364〜375、220〜231、76〜87、68bc〜57bc

(出来事)
ローマのコロッセオ完成(80)、ヴェルサイユ宮殿の造営(1661)、東京タワー完成(1958…焼け野原からの復興を象徴する建造物)といった近代化を促す建造物、ボローニャ大学創設(1088…ヨーロッパ最古の大学。近代型大学の原点)、ソ連が人工衛星打ち上げに成功(1957)といった近代化を促す出来事など。

また大災害では、ヴェスヴィオ火山噴火(79)でポンペイが埋没。その事でローマ帝国の生活がタイムカプセルとして残る事に。ロンドン大火(1666)では、木造建築が禁止になり、近代的な街へとロンドンが進化するきっかけに。

新しい宗教の動きも活発で、十字軍の始まり(1095…キリスト教世界の膨張運動の一つ)、ウィクリフの宗教改革(1376…ルターの宗教改革の先駆)、ルターの宗教改革(1517…「九十五ヶ条の論題」でカトリック教会を批判→宗教戦争へ)、新興宗教ブーム(1950年代以降…新興宗教が日本で爆発的な拡大)といった宗教改革、新宗教の広がり。レバノン暴動(1958…キリスト教徒とアラブ人の衝突)といった異教徒の対立も。

人権問題の国際的な動きも始まり、イギリス奴隷貿易禁止(1807)、国連「世界人権宣言」採択(1948)、ブラウン判決(1954…黒人分離教育は憲法違反という判決→公民権運動へ)

旧社会の分断では、西ドイツで通貨改革強行(1948)で、ドイツ東西分裂の原因を作り、平和のための国際会議は、ウィーン会議(1814…ナポレオン戦争後の秩序を模索する会議)、NATO発足(1949…東西冷戦期の西側諸国の集団的軍事機構)、パグウォッシュ会議(1957…核廃絶のための国際的な科学者会議)など。未来志向の動きでは、シューマンプラン提唱(1950…ヨーロッパ統合の提唱)がある。

★12ハウス期(クレセントムーン期)

精神的な指導者・師の登場(11ハウスの問題の続き)、彼らを軸とした新プロジェクトの出現。神秘主義や宗教の新しい組織や教祖の誕生。夢と現実(現実の厳しさを知る出来事)。国家への不信感が募る出来事(武力弾圧など)。強い者の支配(強要、不平等、不条理な出来事)。社会的弱者や奴隷に関する事。修道院や刑務所の問題。何かの犠牲(孤児・虐待された人)。弱者の集団。バラバラのモノが一体となる。旧社会(欠けていく月時代)の終わり。地に足がついていない。机上の空論。学生運動や労働者のデモ。孤立、幽閉、処刑、暗殺、自滅。

(該当する西暦)
1960〜1971、1816〜1827、1672〜1683、1528〜1539、1384〜1395、1240〜1251、1096〜1107、952〜963、808〜819、664〜675、520〜531、376〜387、232〜243、88〜99、56bc〜45bc

(出来事)
引き続き宗教問題が起こるターンで、シュパイアー帝国議会(1529…宗教改革のルター派を否定)、イエズス会結成(1534…宗教改革に対抗したカトリックの団体結成)といった弱者が集団化したり、ササン朝ペルシアでマズダク教が弾圧(528)、ライン地方でユダヤ人迫害が起きる(1096)、スペインでユダヤ人に対する暴動(1391)といった異教徒の迫害や弾圧。

強い者の支配、武力弾圧も起きやすく、インカの反乱(1536…インカ帝国滅亡後のインディオのスペインに対する反乱)、ピータールー事件、カールスバート決議、カルボナリの蜂起(1819〜1820…デモや運動を政府が弾圧)、日米安保条約改定→安保闘争(1960…労働者と学生の反米デモ)、南べトナム解放民族戦結成(1960…労働組合、農民同盟、青年同盟、学生などによる反米民族統一戦線)など

精神的指導者を軸とした新プロジェクトでは、ルターのキリスト教改革運動が11ハウスで盛り上がり、12ハウスでプロテスタント誕生(1529)へ。11ハウスの公民権運動から、ワシントン大行進(1963…キング牧師の有名な「私には夢がある」の演説)といった運動の拡大時期。

ただ暗殺も起きやすいターンで、黒人運動指導者のマルコムXの暗殺(1965)、キング牧師の暗殺(1968)と立て続けに…。しかし12ハウスの夢や理想は、「長い期間をかけて」発展したり、叶っていく動きが出てきます。黒人運動なら、3ハウスでビヨンセが登場し、有色人種がエンタメを動かす時代に。

ヨーロッパ共同体(EC)発足(1967)は、93年にEUに発展し、ASEAN結成(1967)は反共軍事同盟から、経済協力機構に発展。ベルリンの壁構築(1961…西側への逃亡を防ぐために東ドイツが設置)は、1989年に崩されて、東西冷戦も終了となりました。

また12ハウスは歴史的な修道院の設立が重なっています。モンテカシノ修道院設立(529頃…ベネディクト派修道会の始まり)、シトー派修道会設立(1098…修道院改革運動の中心地)。占星術では、宗教関係者や教会、修道院は9ハウスですが、12ハウスは社会的弱者(収容者)に関する動きから「修道院設立」が重なったのかもしれません。

子供や社会的弱者(主に奴隷)に関する動きでは、人身保護法(1679…逮捕状なしの拘束の禁止などイギリスで最初の人権保護法)、工場法改正(1819…イギリスで最初に幼児労働の制限を明文化)、ミズーリ協定(1820…アメリカで奴隷州と自由州を定めた協定)など

★1ハウス期/ASC(1stクオーター期)

世に現れる(大きな作品、学説、問題)。開国や解放。市民の存在感がアップする。市民が独立を模索する動き(競争)。世界との交流が活発になる(その手段、商品の普及)。全世界共通の話題や問題。グローバル的な問題(主に土地、商品、エネルギー、貿易)。解禁、解放、復活に関する話題。市民の権利の問題。個人の活動範囲が広がる(可能になる手段が出てくる)。自己主張と一方的な要求(国力のある国家が有利で、弱い国家が不利な立場になる)。新しい問題、人生観、市民の誕生。

(該当する西暦)
1972〜1983、1828〜1839、1684〜1695、1540〜1551、1396〜1407、1252〜1263、1108〜1119、964〜975、820〜831、676〜687、532〜543、388〜399、244〜255、100〜111、44bc〜33bc

(出来事)
世界を変えるような何かが現れる時期で、「地動説」の公表(1543…地球を宇宙の中心に置く天動説を否定)、ライプニッツ「微積分法」公表(1684)、ニュートン「プリンピキア」発表(1687…ニュートン力学体系の解説書)、ファラデー「電磁誘導」発見(1831)など。ただ技術革新は起こらず、世に出てくるだけ。

個人の活動範囲が広がる時期でもあり、日本に仏教伝来(538)、日本にキリスト教伝来(1549…ザビエル来日)といった宗教の伝来や、リヴァプール鉄道開通(1830… 鉄道の時代が始まる)、カラーTVの普及(1973年…日本で普及率が白黒TVを上回る)といった、単純に活動範囲や世界を知る事ができる発明も。

また、日本と明の勘合貿易(1404)、南蛮貿易(1543)といった異国との貿易が盛んになったり、清朝、海禁を解除(1684)、中国の改革開放政策(1978…市場経済の導入)といった未来志向で、自らが扉を開く動きも。

また問題が前進するという意味で、東西ドイツ基本条約(1972…東西ドイツが交渉開始に合意)、日本へ沖縄返還(1972)、サミット開催(1975…安全保障などに関する国際会議。2024年現在はG7)はプラスの動きですが、自分が弱者であった場合、不利な立場へ…。インディアン強制移住法(1830)、トルコイギリス通商条約締結(1838…西洋のアジアへの不平等条約の最初の動き)が、該当します。

また1ハウスは、「労働者の成長」があるものの、エネルギーや食料問題、インフレが起きる時期で(※月相サイクルを参照)、オイルショック(1973)が有名です。

★2ハウス期(1stクオーター期+ギバウスムーン期)

土地や所有物に関する問題や摩擦。価値観の違いでの対立。自分と他人を比べる(コンプレックス)。価値の問題(競争と敗北、劣等感と優越感)。貿易に関する事(自由貿易路線)。食品やエネルギーなど、生計に関わる問題。財産や住宅に関する事(財テクに関する話題、植民地の人や土地の問題)。女性のニーズ、女性の発想で発展する分野が出てくる(主に食品、教育、医療、スピ、ケア、子育てや介護に関する分野)。趣向品に関する話題や問題。金儲けの機会(資本主義への傾倒)。平和や安全、和平、問題解決への動き。SEXに関する話題。女性に関する自由、地位の向上。

(該当する西暦)
1984〜1995、1840〜1851(★海王星の発見)、1696〜1707、1552〜1563、1408〜1419、1264〜1275、1120〜1131、976〜987、832〜843、688〜699、544〜555、400〜411、256〜267、112〜123、32bc〜21bc

(出来事)
アヘン戦争(1840…イギリスの侵略戦争。アジアへの植民地支配が始まる)、チェルノブイリ原発事故(1986)、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件(1995…日本の大都市で、巨大地震とテロ事件が同時に発生)で、安全が脅かされる一方、平和への渇望も生まれます。

古くはローマの平和(紀元前27年)で、近年ならマルタ会談(1989…冷戦の終結)、アパルトヘイト関連法廃止(1991)、オスロ合意(1993…イスラエルとパレスチナが和平交渉に合意)

貿易関連は、日朝貿易(1419)、WTO発足(1995…貿易の国際機関)貿易と格差、生計に関わる問題では、ジャガイモ飢饉(1845〜1851)です。

ジャガイモの疫病からアイルランド全域が飢饉に陥り、100万人~150万人が死亡。しかし貧しいアイルランド民は裕福なイギリスへ食料を輸出せざるを得ず、裕福なイギリス政府は見て見ぬ振り…本当に残酷な出来事です。

女性の自由や地位向上は、女性の権利宣言採択(1848…アメリカ)、男女雇用機会均等法(1985…日本)など。

女性優位のムードなら、マドンナの活躍(1990〜1992…「Blond Ambition Tour」「エロティカ」「SEX」で女性の性の解放を試みる)や、ハイズヴィル事件(1848…フォックス姉妹が霊と交流できると告白し霊能ブームに)など。

ただブームの背景にはどちらも「キリスト教の男性優位」への反発と、「女性の権利向上運動」があり、女性優位の「霊媒」と「SEX」に、「上に立ちたい(競争心)」という女性のニーズが後押しした側面も…。また同時期には、海王星の発見(1846)もありました。

競争と格差なら、1848年革命(1848…ブルジョワvs平民の対立が鮮明に)と、資本主義の価値観が強まる出来事なら、ゴールドラッシュ(1848…一攫千金を狙った人口大移動)、社会主義市場経済(1992…中国が社会主義の元で市場経済を導入する)など。

また能力格差の問題なら、中国(清)の洪秀全が有名。受験に3回も失敗して、社会に疑念を持ち始めた頃、夢でキリストから啓示を受けた(と主張)し、「拝上帝教」という新興宗教を立ち上げ、爆発的に信者を獲得。最終的には「清朝打倒」を目指す農民一揆、太平天国の乱(1851)を2ハウス最後の年に起こします。

あれ?これ…どこかで聞いたような?そう、麻原彰晃です。麻原も東大受験に4回も失敗し、オウム真理教(1984〜2000)という新興宗教を立ち上げ、オカルトブーム(1980〜90年代…心霊やあの世を強調したブーム)に乗っかり、信者を爆発的に獲得。最終的に「(救済の名の下に)日本国を支配し、王になる」と、2ハウス最後の年に地下鉄サリン事件(1995…霞ヶ関に行く人々を狙ったテロ事件)を引き起こします。

信じられない事に、全く一緒ですよね…。学歴コンプ、競争の敗北者、国家に恨みを持つといった細部に至るまで、全て同じ。そして上に立ちたいという支配欲から教祖になって、宗教ビジネスを始める…SNSの宗教ビジネスにもお気をつけを笑。

★3ハウス期(ギバウスムーン期)

新しい言語(外国語、コンピューター言語、暗号など多岐)の登場。学習の機会が増える(高等教育以外の)。大きな宣言やメッセージ。海外に出て行く市民が増えるor海外進出のブーム。競争の過熱(能力主義、学歴、職歴など知性重視の動き)。情報戦(情報格差、人脈格差)。通信技術の発達。民族意識や自立心の芽生え。市民の意見や考えで社会が動く。貿易に関する新たな仕組み。嘘やゴシップ、プロパガンダの問題。大衆が好む作品が政治より時代を動かしやすい。

(該当する西暦)
1996〜2007、1852〜1863、1708〜1719、1564〜1575、1420〜1431、1276〜1287、1132〜1143、988〜999、844〜855、700〜711、556〜567、412〜423、268〜279、124〜135、20bc〜9bc

(出来事)
「ロビンソンクルーソー」発表(1719…中産階級と独立自営農民を鼓舞した作品)、「アンクルトムの小屋」発表(1852…大衆から大きな支持を得て、奴隷解放運動が高まる→1861南北戦争へ)、ビヨンセの活躍(2000代…女性や黒人の権利向上に貢献→世界的な男女平等の意識改革へ)など、大衆が時代を動かす時期。最も有名なのは、ジャンヌ・ダルクの活躍(1429)で、オルレアンの解放を指揮した少女は、後にフランス国家と国民の統合の象徴に。

インド大反乱(1857…本格的な反英闘争の始まり)、日米修好通商条約(1858…富国強兵政策のきっかけとなった不平等条約)、イラク戦争(2003…大量破壊兵器があるという言いがかりで戦争に。大量破壊兵器は結局なかった)など、欧米の一方的な支配や攻撃にアジアが苦しんだり、恨みを持つ時期。

明で海禁を停止(1567)、日本の開国(1854)、異文化音楽が人気に(2000代…ロシアのt.A.T.u.、ドイツのRammstein、ジャマイカのSean Paul、日本のDIR EN GREYやV系が海外進出)など、市民の外との交流が加速。

大西洋に海底電信ケーブルを敷設(1858)、Windows95登場(1995…PCが一般家庭に普及)などの通信の発達、EU統一通貨ユーロ始まる(1999)といった通貨の流通網が発達したり、ナイティンゲール看護学校開設(1860)など、高等教育以外の技術を習得する機会。

★4ハウス期/IC(フルムーン期)

労働者の保護や労働組合の活発化。自国の利益を優先する動き。競争と能力主義の決着(格差と貧困の問題)。1〜3ハウスまでの夢の終わり(バブル崩壊)。資本家の利益が膨らむ。階級が固定され、生活が行き詰まる(責任を国に求める動き=ポピュリズム、社会主義への期待)。他者に不信感を持つ出来事(嘘、情報操作、陰謀論)。問題(原因)が白日の元に晒される。拝金主義化。汚職や職権濫用。地下に関する事(地下資源、地下鉄、裏ルート、ブロックチェーン)。農業や土地の問題。何かが水面下で始まる(問題は見えないが、原因をここで作る)

(該当する西暦)
2008〜2019、1864〜1875、1720〜1731、1576〜1587、1432〜1443、1288〜1299、1144〜1155、1000〜1011、856〜867、712〜723、568〜579、424〜435、280〜291、136〜147、8bc〜3

(出来事)
ここから欠ける月に入り、有色人種と社会主義が台頭し、資本主義と西洋人が衰退するターンへ…。

覇権国家アメリカに初の黒人大統領オバマ氏(2009)が就任したものの、イギリス国民投票でEU離脱を可決(2016)でヨーロッパは分裂する動きが…。また資本主義の行き詰まりも…。世界最初の恐慌発生(1873…ウィーンで株式の大暴落)、リーマンショック(2008…アメリカで株式の大暴落)

また社会主義(労働者階級のケア、救済)が盛り上がってくるターンで、国際赤十字創設(1864)、第1インターナショナル結成(1864…世界初の労働者の国際組織)、パリコミューン(1871…世界最初の労働者政権)、労働組合法制定(1871…イギリス)といった制度から、救世主キリストの誕生(紀元前6年〜紀元前4年の間)まで。

その一方で、ロココ美術の流行(1723…上流階級や貴族、新興富裕層の趣味を反映した美術)、「金ぴか時代」発表(1873…拝金主義・成金趣味を皮肉る小説)、FIREムーブメント(2010年代)といった新興富裕層による成金ブームも…。市民の二極化を象徴していますね。

また1ハウス〜3ハウスで西洋とアジアの貿易が盛んになって、それが終わるのが4ハウス頃。

古くはマルコポーロが東方への旅に出発(1271)したのが2ハウスで、ヴェネツィアに帰った時期(1295)が4ハウス。南蛮貿易の始まり(ザビエル来日)も1ハウスで、西洋人を排除する動きは4ハウスから。バテレン追放令(1587…宣教師を国外追放)、清がキリスト教布教を禁止(1723…宣教師をマカオへ追放)

政治の動きでは、エムス電報事件(1870…ビスマルクの情報操作でナポレオン3世を戦争に踏み切らせる)、ドナルド・トランプの選挙戦(2017…ディープステートと闘うという根拠のない陰謀論で世論を刺激→大統領に)といった情報操作や陰謀論でのマインドコントロールも、欠ける月的な動きです。

★5ハウス期(フルムーン期+ディセミネイティングムーン期)

市民の堕落(生活が傾きだす)。汚職の激増。ギャンブルや借金問題。浪費に関する問題(個人だけではなく、国家規模でお金があってもあっても足りない出来事)。子供の問題(育児放棄、妊娠、中絶、出産、出生率、孤児、虐待、不登校など)。愛人に関する問題(愛憎劇、不倫、売春)。女性の下剋上or転落。水商売と芸術、芸能界にスポットライトが当たる。性の問題(ジェンダー、性病、子供への性虐待)。女性の市民の怒りが爆発する出来事(不倫、物価高など)。教養、文学、知識、芸術の発展。懐古主義、伝統回帰の動き(新しいものを迫害、追放)

(該当する西暦)
2020〜2031(★今はここ)、1876〜1887、1732〜1743、1588〜1599、1444〜1455、1300〜1311、1156〜1167、1012〜1023、868〜879、724〜735、580〜591、436〜447、292〜303、148〜159、4〜15

(出来事)
ジョン・ケイが飛びひを発明(1733…産業革命のきっかけ)、コークス製鉄法完成(1735…製鉄業の本格化)、電話の発明(1876…ベルが特許獲得)、ガソリン自動車の実用化(1886)などの技術革新。

活版印刷術の聖書出版(1455…活字による印刷術の実用化で文化を一変)、オックスフォード大学の発展(1167…すでに何らかの教育が行われていた記録があるが、1167年創立となっている)、東京大学創設(1877)など教養の発展が加速する。

スポイルズシステム見直し(1881)、自民党の裏金問題(2022)といった政治腐敗、ホス狂や推し活ブーム(2021〜)や頂き女子りりちゃん事件(2024)など快楽主義化での堕落(借金で身を持ち崩す女性の激増)

また子供の問題が出てくる時期で、堕落とコンボのトー横キッズ(歌舞伎町に子供が集まる)とか、いかにも5ハウス的。アメリカなら、女性の怒りが爆発するような出来事である、人工妊娠中絶禁止問題(2022…1973年の「ロー対ウェイド」判決を覆した)が起きています。

1877年の妥協(1877…黒人差別が復活)、社会主義者鎮圧法(1878)、中国人移民排斥法(1882)、安倍晋三暗殺事件(2022…霊感商法や新興宗教を規制する動き)といった、差別や抑制が始まってきます。

★6ハウス期(ディセミネイティングムーン期)

労働者階級の生活が変化する。家事やブルーカラーに技術革新が起きる。強い国になる必要が出てくる(軍国主義、新しい覇権国家を狙う動き)。市民の抵抗が弱まる。外交が重要視される(女性の暗躍や活躍)。天候不良(不作)。食糧問題(物価高、穀物価格の上昇)。高齢者や子供の世話の問題。先進国が搾取してきた人々の問題(発展途上国や奴隷)。第三勢力。知性の向上が必要になる。市民が不寛容になる(法律の厳罰化や監視の強化)。社会不安(戦争、生活苦、差別や迫害)。過去を振り返り反省する。調子に乗った人物や企業が潰される。

(該当する西暦)
2032〜2043、1888〜1899、1744〜1755、1600〜1611、1456〜1467、1312〜1323、1168〜1179、1024〜1035、880〜891、736〜747、592〜603、448〜459、304〜315、160〜171、16〜27

(出来事)
楊貴妃が後宮に入る(744…皇帝が寵愛しすぎて安史の乱を引き起こす)、マリア・テレジアやポンパドゥール夫人の活躍(1741年〜…事実上政治を裏で牛耳る)、閔妃や西太后の活躍(1860年代〜1890年代…王妃や皇太后として政治上の実権を握る活躍)など政治の裏に女性の暗躍や活躍。

魔女狩り(1580年〜1660年の中でも、1600年頃が最盛期)、ウーンデットニーの虐殺(1890…インディアンの虐殺と抵抗活動の終わり)、黒人分離政策を合憲とする判決(1896)、ドレフュス事件(1896…ユダヤ系の大尉が無罪を主張するもスパイとして有罪に)といった国家・集団レベルの差別が加速。

関ヶ原の戦い(1600)、日清戦争(1894)で立ち位置が変わる動き、三国干渉(1895)で第三勢力を押さえつける動きも。

ここからは大きな団体、大きな財を築くとマイナスに。古くはテンプル騎士団の解散(1312)で、金融を通じて大きな財力を持つようになったため解散させられた。企業なら、シャーマン反トラスト法(1890…アメリカ初の独占禁止法)でロックフェラー財閥の解体があった。

その反面、ポピュリズムや社会主義的な動きは活発に。救貧法(1601…イギリスで社会保障制度の始まり)、人民党結成(1892…アメリカのポピュリズム政党)、独立労働党結成(1893…イギリス)など。

ナーランダー僧院創設(450…僧侶養成学院だが、哲学、医学、天文学、数学などを研究する総合大学的場所でもあった)、スタンフォード大学創設(1891)、北京大学創設(1898…近代中国初の総合大学)など、5ハウスに引き続き知性の向上を図る動き。

★7ハウス期/DSC(3rdクオーター期)

世代交代(新しい価値観、政党や国の台頭)。競争の激化(次の覇権国家を狙う戦争、新しい企業の誕生)。科学や医学の大きな発展。共通の敵に関する事(弱い国同士が手を組んだ同盟、連合軍、密約)。社会が貧しくなり、何らかの対策を国が打ち出す(増税、資産没収、国有化)。社会が不寛容になる(思想・言論・政治活動の弾圧→国外へ逃げ出す)。逃亡者に関する問題。結婚の問題(国籍取得の偽装結婚、離婚、婚姻率など)。全体主義or軍国主義への価値観のシフト(国家=市民の命運)。国際社会が大きく変容する(市民生活の変容)。新しい兵器の登場or発見

(該当する西暦)
2044〜2055、1900〜1911、1756〜1767、1612〜1623、1468〜1479、1324〜1335、1180〜1191、1036〜1047、892〜903、748〜759、604〜615、460〜471、316〜327、172〜183、28〜39

(出来事)
「新オルガヌム」発表(1620…17世紀の科学革命を代表する書)、ジェニー紡績機の発明(1764)といった科学や技術の発展。

大西洋横断無線通信の成功(1901)、ライト兄弟が飛行機を飛ばす(1903)、フォードが自動車の大量生産開始(1909)など軍事利用できそうな技術の発展。

キリスト教禁教令(1613)、白豪主義(1901…有色人種の移民を制限)、日本人学童隔離(1906…アメリカで日本人移民排斥の動き)といった国家レベルの外国人排除と、ピューリタンがメイフラワー号で北米へ移住(1620…信仰の自由を求め移住)といった迫害を逃れての海外移住。

旅行家イブン・バットゥータの大旅行(1325~1354…旅行記が14世紀の貴重な資料に)といった外の世界に出て行く動きの加速。ただ現代は戦争になる事が多く、三十年戦争開始(1618)、七年戦争開始(1756)など大規模な戦争の勃発など。

宗教の動きでは、預言者ムハンマドがアッラーの啓示(610〜632)を受け、イスラム教を創始(610)したのが7ハウス。キリスト教にとっては「新しい敵」かもしれませんが、元々は同じ教え(考え方のベース、聖地も同じ)ですから、世代交代の動きとも言えそう。

政治では、ロシア社会民主労働党結成(1903)、フランス社会党結成(1905)、中国同盟会結成(1905)、ムスリム連盟結成(1906)など新しい政党の結党で、世代交代の動きも。

★8ハウス期(3rdクオーター期+バルサミックムーン期)

引き続き、次の覇権国家を狙う戦争(内容はより残酷に)。戦争の結果で国同士の力関係に変化が起きる。生死をかけた○○(冒険、戦い、実験など多岐にわたる)。○○狩りや虐殺、疫病、飢饉など死に関連する出来事。金融、権力、子孫、伝承、後継者に関する問題。秘密や裏に関連した出来事。犯罪の多発。問題の隠蔽(9ハウスで世界規模で拡散され、大問題になる)。生活環境の悪化(劣悪な住居、栄養不足、不況、貧困、娯楽の禁止or退廃的な流行など)。国が言論の自由を規制。医学の発展(血液・遺伝子)。毒ガス・細菌兵器の開発。

(該当する西暦)
2056〜2067、1912〜1923、1768〜1779、1624〜1635、1480〜1491、1336〜1347、1192〜1203、1048〜1059、904〜915、760〜771、616〜627、472〜483、328〜339、184〜195、40〜51

(出来事)
黒死病の流行(1346)、日本で関東大震災(1923)といった大量死に関連した災害や疫病、ドイツ軍の毒ガス使用(1915)といった、より残酷な方法での戦争や、百年戦争(1339)や、第一次世界大戦(1914)といった大規模や長期化する戦争の始まりなど。またクックが第1回太平洋探検に出発(1768)といった命懸けの挑戦も。

ロンドン秘密条約(1915)、フセイン・マクマホン協定(1915)、サイクス・ピコ協定(1916)といった秘密協定や条約、バルフォア宣言(1917…現在のパレスチナ問題の原因となる英国の三枚舌外交)といった秘密がバレて、後々大問題に発展する出来事が起こる時期。

経済なら、狂騒の20年代(1920年代…アメリカが世界大戦後に経済の覇権を握った繁栄の時代)といったバブル経済や金融の発展も。唐が開元通宝(銅銭)を発行(621)したのも、この時期です。

秘密がバレて大問題といった意味では、「狂騒の20年代」は本質的な経済の発展ではなく、「金融緩和」が原因で起きたバブルだったため、9ハウスで利上げして株価が大暴落。「世界恐慌」は世界中に拡散し、第二次世界大戦という大問題のきっかけを作りました。

また生と死に関心が出てくるターンで、血液循環説を発表(1628)といった人体に関する医療の発見や、心霊科学研究会設立(1923年…日本)といったあの世への興味関心も…。

あの世との交信=啓示という意味では、イスラム教を創始した預言者ムハンマドが、アッラーの啓示を受けていたのは7ハウス〜9ハウスの時期(610〜632)。欠ける月の技術革新や進歩は、啓示(ひらめき)と関係するかもしれませんね…。

★9ハウス期(バルサミックムーン期)

グローバルの問題。新大陸やフロンティア、何かの発見やひらめき(啓示)。学問の発展(大学の創設、新しい技術、研究の進歩)。出版物の影響力(市民側のプロパガンダ)。行動範囲の拡大。長距離移動に関する事(特に飛行する乗り物)。人々の不満が爆発し革命を起こす動き(生死をかけた大反乱や独立を模索)。人権や平等の意識が芽生える。8ハウスの問題が明るみに出るor拡散して大荒れに。自由に関する問題。何事もやりすぎる(現状を変えるため、熟考より直感で動く)。国際社会の無責任さ。結論や大きなまとまりは生まれず、成り行き任せで時代が大きく動く。

(該当する西暦)
2068〜2079、1924〜1935(★冥王星の発見)、1780〜1791(★天王星の発見)、1636〜1647、1492〜1503、1348〜1359、1204〜1215、1060〜1071、916〜927、772〜783、628〜639、484〜495、340〜351、196〜207、52〜63

(出来事)
ケンブリッジ大学創設(1209)、ハーバード大学創設(1636)など現在まで名門とされる大学の創設、ペニシリンの研究に着手(1928)、原子爆弾の理論的な可能性を発見(1933)といったひらめきから科学的な発見も。天王星の発見(1781)、冥王星の発見(1930)も9ハウスです。

またグローバルの問題なら、黒死病のヨーロッパ全土へ拡散(1347〜1353)、世界恐慌(1929…世界規模の大不況へ発展)といった8ハウスの問題の拡散や、コロンブスがアメリカ大陸に到達(1492)、オーストラリアを流刑植民地へ(1788…イギリスが入植開始)といったフロンティアの発見、リンドバーグが飛行機で大西洋横断に成功(1927)といった行動範囲の拡大も。

逆に国外退去命令も起きやすい時期。ユダヤ教徒追放令(1492)、江戸幕府がポルトガル船の来港を禁止→鎖国(1639)、アメリカで日本人移民禁止(1924)など。

人権意識の芽生えも起きるターンで、マグナカルタ(1215…立憲主義の出発点。教会の自由、市民の自由、不当な逮捕の禁止など人権に関する規定も)、宗教寛容令・農奴解放令(1781…オーストリアの社会改革)、ジュネーヴ協定で毒ガスを禁止(1925)、イギリスで男女平等参政権が実現(1928)、不戦条約(1928)といった国家単位の社会改革や人権意識の進歩。

また、「第三身分とは何か」発表(1789…第三身分の権利を主張したパンフレット)、ゾング号事件(1781…アフリカ人奴隷を海に落として保険金を受け取ろうとしたイギリスの事件。奴隷132人が死亡し、11ハウスで世界初の奴隷貿易禁止へ世論が動いた)といった市民の人権意識に変化が起きる出来事や事件の発生。

また欠ける月(4ハウス〜8ハウス)での抑圧や不自由に、流石に市民が大爆発を起こすターンで、カタルーニャの反乱(1640…大規模な農民一揆)、島原の乱(1637…キリシタン農民の一揆)は日本では最も有名な農民一揆です。

またスコットランドの反乱(1639…国教会強制に反発した反乱)、ヴェルサイユ行進(1789…食糧難に苦しむ主婦の怒りの行進)といった伝説的な反乱から、ピューリタン革命(1642)、フランス革命(1789)が始まっています。

また紅巾の乱(1351…白蓮教徒の反乱が民衆反乱に拡大)して、10ハウスで明の建国(1368)が起こっています。上海事変(1932)は、10ハウスで日中戦争(1937)に発展しますが、日本軍の動きは「熟考より直感」で、国際世論を軽視した(見通しを誤った)動きでした。

一年ごとの動き方、トランジット惑星など

以上、月相サイクル(18年周期)、ハウスサイクル(12年周期)の解説でした。

ただこれは大きな枠組みの話で、運勢で活用するための、1年ごとの動き(国家の動き・市民の生活の変化)のサイクルが別に存在しています。

(1)月相&ハウス、それぞれにブロックごとの動きが1年ごとにある
(2)それ以外に、1年ごとに「キーとなる」トランジットの惑星がある

ただ前回もお話しした通り、昨今はモラルや人間性に問題がある方が激増しており、トレパクによる被害に遭っているので、公開を制限させていただきます(企業秘密)

毎年のリズムやキーとなるトランジットの惑星が、筆者が毎年の運勢や政治、経済の動きを読む際に重要視しているものです。とりあえず「大きなサイクル」として、月相サイクル18年、ハウスサイクル12年についての研究を今回公表させていただきました。

参考文献/引用元HP

また今回の研究を大いに助けてくださり、世界史の知識だけじゃなく文化も一緒に学べるホームページを最後にご紹介します。一部歴史の出来事の紹介に引用させていただきました。是非歴史を学びたい方は、こちらのHPで勉強を始めてみてください。

世界史の窓

おわりに「木星双子座」金融に気をつけろ!

このルネーション理論の検証作業のため、世界史を3000年分、戦争の戦略史を3000年分勉強し、「満ちていく月」と「欠けていく月」の動き方を検証しました。また経済や金融まで検証したため、ブログの更新に時間がかかりました。

ただ占いは「統計学」なので、統計データの提出が、個人の研究では非常に重要となります。最初、このルネーション理論の概念を発見したのは2023年でしたが、少しでもズレれば、3000年では大きなズレが生じて、全く噛み合わなくなってしまうんです。

その為、西暦の細かい割り出しには、占い以外の理論も用いて、詳細に研究を重ねました。これまで歴史家、投資家、ビジネスマン達が「歴史は繰り返してる」って考えてきた事を、完全にサイクルで可視化できた事には、個人的に達成感があります。

これを見ていると、トマ・ピケティの危惧している未来像も、何となくサイクル通りなんですよね。

先日エマニュエル・トッド氏(フランスの人口統計学者)のインタビューを読んだのですが(※すいません、ピケティのと勘違いしたので修正)、そこで指摘されていたのは「伝統宗教の崩壊」に関してでした。

今のアメリカに典型的なのは、プロテスタントという中核の完全な崩壊です。現在、アメリカで起こっていることを理解するためには、プロテスタント文化がアメリカやイギリスにおいて「いかに重要であったか」を理解する必要があります。

イギリスでも、プロテスタントの崩壊は並行して進んでいます。これは、最終的に、プロテスタント的価値観の完全な消滅という災厄にまで行きつくでしょう。つまり、それは「労働倫理」の消滅です。経済学における道徳の基本概念の消滅を意味します。そしてこのことが、すべての経済的機能不全の理解を可能にします。

引用元URL:世界屈指の知識人エマニュエル・トッドが分析 崩壊が進むアメリカを理解するために必須な2つの概念とは?

でもこれ、日本でも同様の動きを見せているんですよね。バブルから日本人は仏教を手放しており、子供に教養が伝わらず、誰もが無責任で、他責で当たり散らす状態…。この10年で一気に競争力がなくなり、「労働倫理」も滅茶苦茶になってしまった…。

サラリーマンが新聞を読まず、漫画を読んでいることが社会問題になったのは、90年代です。ここには「仏教が途絶えた」というのがあると思います。大人が大人になるのを拒み出した。

ただこのルネーション理論では、11ハウスに新宗教や新しい思想の誕生、12ハウスでスピとか教祖とかファンタジーの台頭、1〜3ハウスで資本主義(拝金主義)に傾くという流れがあり、4ハウスで格差社会、庶民のモラル崩壊がやってきます。

どうでしょう?今の世界がそうなっていないでしょうか。で、この「新しい思想」というのが、「TV」だったと筆者は思っています。

ここは「資本主義」とも密接に絡んでおり、人々は「お金崇拝」に夢中になった…。仏教を手放した後の新宗教は、「おカネ真理教」だったと言えそう。

しかしこれは昔からそうなんです。キリスト教の伝来で南蛮貿易が流行したのが1〜3ハウス、大名が金儲けに走ってモラルが崩壊してきて、4ハウスで宣教師の追放。いつもそういう「流れ」があって、「原点回帰」や「整理・縮小」が始まってきます。

大体夢や理想に熱狂するのが11〜12ハウスで、1〜3ハウスで金儲けや競争に熱狂、4ハウスで覆ることがないレベルの能力格差と経済格差で行き詰まる。で、差別や排除、戦争という流れです。

トマ・ピケティの登場は、前回の3〜4ハウス頃に盛り上がった「マルクス主義」の現代版という感じだと思います(不平等や格差についての研究=新しい思想)。ただピケティはマルクス主義を批判していますが。

また2026年から「デフレ」の価値観から「インフレ」の価値観へと移行し、長期のデフレによって荒廃した人々の心が、マナーの悪化を引き起こす「第5ハウスの時代(2020年〜2031年)」が強まってきます。

実は筆者の毎年のサイクルの研究では、2026年から「個人や労働者」の立ち位置が大きく動く時期に入るので、自然と市民は二極化(冥王星水瓶座)していくことになると予想しています。そしてマナーの悪化から、社会が厳罰や法整備を進めるといった動きに入るのは、第6ハウスの頃(2032年〜)になるかもしれません。

個人レベルでも、マナーの悪い方々と距離を置く動きが活発になり、本当に必要とし、大事にしてくれる方と「だけ」関わりたいといった動きが主流となってくるかもしれません。筆者もそれを今年、強く実感するようになりました。

また話は変わりますが、2024年4月21日、木星×天王星0度が到来し、変化のエネルギーがきてますね。自分も何か新しい場所、新しい目標を見つけたいなって。変化(天王星)が欲しいんです。そんな中の、木星×天王星(共に牡牛座)0度です。

【2024年木星×天王星0度】新しい階級社会は2026年から?【日銀の異次元緩和終了】

1月、上記の記事で取り上げたのが「日銀の異次元緩和終了の件」ですが、問題の4月21日を過ぎ、日銀側は「利上げした」という形にしていますが、実際の利上げ幅は0.1%…。それによって1ドル158円まで円安が進みました(2024年4月29日現在)

ただ2022年から指摘してきた通り(当時1ドル138円)、今後ジョージ・ソロスのポンド売りみたいな事態が起きたら、一瞬で200円は超えるでしょう。ただトランプ氏は、この円安を批判していますね。どうなるのだろう?
>>トランプ氏、34年ぶり円安・ドル高「大惨事」-現政権の「放置」批判


↑ジョージソロス氏の伝説のポンド売りと、彼の生育歴が動画でわかります。

この動画でいう「ゲームチェンジ(木星×天王星0度)」が、今年金融で起きそう。キーになる惑星も木星。焦点は「金利」になりそうですね。金利が上がれば企業の決算書にダメージが出てくる可能性もあり、株価の暴落を誘発する可能性もあります。

筆者はそれが、「木星が双子座入りしたら」始まると思っているんです。おそらく双子座入りして駆け巡る「情報」は、「ゲームチェンジ」に関する事だと予想しています。5月以降、円売り、株価の動きに大きな何かが起きるかもしれません。「商品のゲームチェンジ」なら、2026年以降で、技術革新とAIでしょう。そしてそれらが人々の仕事を奪うのは、6ハウスの頃(2032〜2043)かもしれません。

振り返ると、今の拝金主義の流れや政治腐敗も、前回の「フルムーン期(1864~1881)」に「金ぴか時代(金メッキ時代)」として、同様の現象が起きているんですよね…。

昨今の日本の裏金問題(政治腐敗)や、若者のWEBマーケティングで人を騙してでも金儲けしたい(堕落&詐欺)という流れも、フルムーン期のお約束です。ただそれがちゃんと、5〜6ハウスで終わりになります。「シャーマン反トラスト法(独占禁止法)」や「スポイルズシステムの見直し」、「1893年恐慌」などがそれに該当します。

また現在土星魚座、終わり(魚座)に関連する試練(土星)が出てくる時期で、ドラゴンヘッドが魚座に切り替わるのが、2025年です。運命(ドラゴンヘッド)は、終わり(魚座)へと我々を導くかもしれません。

このルネーション理論でも、2025年は「終わりに関連する大きな混乱」が起きやすいバイオリズムです。始める為の大きな大崩壊が起きるかもしれません。でも筆者はそれを、前向きに捉えています。だって若者と女性が下剋上しますからね。若者よ、がんばって!

また今回、歴史の勉強をしていて「未来は明るい」と学べた気がします。また人々の暮らしにはドラマがあって、そこには「良いとか悪い」ではジャッジできない、素晴らしいくも汚い世界があるんだなと。そして同じタイミングで、同じ事を人間は繰り返している…。

ただ少しずつ人は進歩し、少しずつ世界は広がっているんですよね。だからこそ「終末」なんてきません。週末はくるでしょうけどね…。自分ももっと遠くの世界に行きたい、占星術でも、もっと冒険がしたいなと思いました。

2024年は、未来志向が大事な一年ですが、「今」が最も大事となります。変化はチャンスだし、自分が納得する生き方をして下さい。自分も最近、師にそうアドバイスされました。今後は「価値創造」で、自分をどう「育てるか?」です。

特に木星×天王星0度のあるネイタルのハウスに前向きな変化が起きやすいので、変わりたい方はプラスに活用してみてくださいね。特にアングル付近に天王星がある方は影響が大きいですね…。そのまま木星がアングルを通過するためです。

自分の周囲では、MC付近の方の吉報によく遭遇します。MC付近ならキャリアの飛躍、DSCなら対人関係の変化、ICなら生活の変化、ASCなら自己イメージの変化です。変化や未来志向だと良い動きとなります。

また最後に、マイカレンダーさんの連載が最終回を迎えました!今回もとても素晴らしい内容にまとめていただきました。ぜひ、まだの方は無料で読めますので、ご覧ください。ではでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
>>キレイの秘密は“惑星×人相”にアリ! #セルフチェックでよりよい自分に!|小室凛紗

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