【海王星の国・日本】芸術の惑星海王星とは?日本と西洋の違いを解説【占星術】

日本と西洋では価値観が異なりますよね。これはマインド(思考法)の違いだと筆者は考えています。

西洋人は理論を重視し、日本人は感情を重視している。これって西洋は男性的な社会で、日本は女性的な社会だと解釈できると思うんです。

西洋占星術は太陽を重視しており、エゴは良しとされますが、インド占星術ではエゴは良くないと言いますし、宿曜占星術も月のサイクルを利用しています。

思考法で言えば、西洋人は資本主義を支配する天王星で、日本は社会主義を支配する海王星だと思います。これは今の社会のシステムを見ていても、政治に求めるものを見ていてもそう思います。

今回は、そんな海王星を西洋と日本という視点で解説していきたいと思います。

海王星単体は努力が嫌いで、ファンタジーが好き

天王星はリアリティを支配し、正直が正義(誠実)だという価値観を持っています。嘘も方便なんてことわざは通用しません。嘘は嘘。ちょっとした事で裁判沙汰になってしまうんです。

これは紀元前、プラトンが「国家」で示した枢要徳が起源で、西洋人の徳のルーツだからです。嘘や不正は徳がなくなるとして、嘘を徹底的に嫌う面があります。

そのため「空気を読む」という概念自体、西洋にはありません。そもそも空気なんて読めませんよね。声がでかい人の意見や数が多い方に従っているだけです(個人の意見がない、自分で考えない)

だから西洋人は「何を考えているかわからない」と日本人を解釈するのですが、日本人は「相手の出方次第」と様子を伺っているだけなんです。この曖昧さが海王星です。

ただ相手に合わせる事が「自己欺瞞」になってしまうと、最後は「自分という実態がなくなってしまう(自我の喪失)」。これが海王星の怖いところです。個人が消える=集合意識、これが海王星の世界です。

TVで説明すると、西洋のニュースは専門家が解説し、芸能人はニュースを担当しませんよね。西洋は根拠のない話をデマと判断するので、専門家の意見しか聞かないんです。

ただ日本の場合、専門家の難しい意見よりも、芸能人の愚痴やぼやき(月)の方が親近感がわく(月)。内容ではなくて、感情(月)でニュースを判断しているんです。

また海王星が好むのはイメージ(想像)で、簡単な説明とイラストを好みます。分厚い専門書よりも、イラストが多い簡単な本を選ぶ傾向がある。難しい書籍は漫画版が発売されるほど。

ただこれが行き過ぎると、真面目な専門家よりも優しそう、いい人そうな「雰囲気(海王星)」を判断材料に選ぶ事も…。いい人が勧めたものなら安心だと、中身をよく確認せず(根拠がなくても)信用してしまうんです。

オレオレ詐欺に代表されるように、その場の「雰囲気」に飲み込まれる、これがムードを支配している海王星の怖さです。

海王星とは元々奴隷やスラム街、病院や病人、刑務所(軽犯罪)、現実逃避できる薬物やアルコールを支配しています。

こうした「自分でよく考えない姿勢」だと、軽犯罪に巻き込まれてしまいますよ、と海王星は警告しているのです。

また海王星は救世主を支配しているので、「神頼み(救世主に救済されるのを待つだけ)」という、自分の力を放棄してしまう面も。昨今問題になっている、カルト宗教にはまり込む人のマインドは、海王星なんです。

海王星は芸術の星ですので、ファンタジーが現実にあると思い込んでしまう面があります。でもここは現実。悪い人もいるし、美味い話には必ず裏がある。タダ程怖いものはないという事が理解できず騙されてしまうのが、海王星です。

ただ海王星は騙す側になる事もあります。しかし、性善説の日本人の場合は「騙される方」に回ってしまう人が大多数と言えるでしょう。

海王星がある場所は「夢や理想、失望」の場所

筆者は、ネイタルの海王星は「客観視ができない」或いは「騙し騙される危険」と解釈する事があります。他にもムードに流されやすい、失望、夢や理想主義に走るなど…。

これはハード・ソフトでも違うし、補完関係の惑星の有無でも違います。ただ年齢域にハードアスペクトがある場合は、特に注意しておきたい部分です。

【太陽】人生に夢や理想、現実逃避を求める
【月】依存心の強さ、同調圧力、家族や仲間への失望
【水星】思い込み、計算が苦手、仕事に夢や失望
【金星】芸能人の追っかけ、共依存、パートナーに尽くしすぎる
【火星】環境に染まりやすい、酒や薬物に逃避する、支離滅裂な行動

ハードアスペクトは騙される事が多く、ソフトなら自己欺瞞が多いかもしれません。中でも0度は本人が気づかない事が多く、スケープゴート(陰謀)に気をつける必要があるかもしれません。

粉飾決済で逮捕された堀江貴文さんが水星×海王星0度(彼だけが槍玉にあげられました)ですし、俳優のいしだ壱成さんが、太陽と水星に海王星が0度ですね。先日「大麻所持は陰謀だった」という衝撃的な告白をされていましたが…。

特に海王星は「イメージを売り物」にしてますので、逮捕や裁判沙汰はダメージが大きくなるので、気をつけましょう。

「この人変だな?」と思ったら関わらない事です。変だと思った瞬間に距離をおく。海王星は関わる人、情報を常によく選ぶ必要があります。

最悪騙されたら証拠と共に裁判する。
もう全て裁判でいいでしょう。とりあえず弁護士(法テラス)に相談。専門家に全て任せてしまった方がいいですよ。

妄想という根拠のない自作自演劇

石に金運アップの効果がある、という特別な意味を見出すのは「妄想」という海王星の力です。

しかし、現実に石はただの石でしかありません。金運アップの石を身につけるより、投資の勉強をした方が早い。現実で金持ちになっていく人の思考は、土星や天王星なのです。

「おれ、おれ」と電話先で言われて、(あれ、息子かな?)と思うのは、「妄想」という海王星の力です。ただ息子かどうかは、目で確かめないとわかりませんよね?

考える暇を与えず、雰囲気に飲まれるこういった劇場型(海王星)の犯罪が、「オレオレ詐欺」です。

これは想像とか妄想から答えを導き出す、日本人特性の感性を利用した犯罪と言えるでしょう。西洋なら「は?誰だよ!?」と返ってくるのがオチ(性悪説=人を信じない)。

ある意味、性善説を悪用された事例です。昨今は日本人が日本人を騙すようになってきましたので、西洋人のように性悪説で対処せざるを得ないのが現状でしょう。

歌舞伎町の女王として出てきた、椎名林檎さん。地方の人には(歌舞伎町の女王ってこんなか〜)となる訳ですが、当時の歌舞伎町を知っていた筆者には「ちょっと違うのでは?(竹下通りでは?)」と。

これは批判ではなく、こういった「イメージ」を上手に使えるのが芸術の分野です。

ただイメージ(空想とか想像)でビジネスでやってしまえば、「話と違うだろう」といった誤解を招きますよね。海王星は芸術の分野で力を発揮する惑星です。リアルの世界が舞台のビジネスには不向き。

イメージ(海王星)を売り物にする、俳優や音楽家にはプラスに運びます。

格闘技(天王星)とプロレス(海王星)は別物ですよね。ご存知の通り、プロレスにはブックがあり、エンターテイメント(海王星)の分類になるのです。

プロレスも格闘技も、どちらも戦い(火星)ですが、評価される面、試合の視点も異なります。

格闘技は頭脳戦で、勝ち負けが全て。試合内容は考慮されず、負けたら終わりなんです。ただプロレスは勝ち負け以外に、人情(月)や物語(海王星)も評価に入ります。

格闘技は負けたら終わりという無情(天王星)な世界ですが、プロレスは負けても「よく頑張った!また挑戦しろ!」といったムードになる場合もあります(本人の人柄次第)。勝ち負けで判断されない「曖昧さ(海王星)」があるのです。

ただ自作自演劇をガチだと思ってしまう風潮が日本にはあります。「ブックありきだよ」という発言はタブーに近い。

ただアメリカのWWEはちゃんとブックありきを認めた上で観客も楽しみます。これが「フェアである」という考え方。「ブックがあるのか、ないのか」をはっきりさせないと揉めるのが、西洋です。

また西洋は階級社会。これを理解してない日本人は多いですよね。日本も戦前までは階級社会でしたが、昭和の頃に一億総中流を実現させた後は、格差に敏感になりました。

階級社会ってどんなものか?を説明すると、西洋でプロレスとは、”労働者階級が見るもの”として、金持ちは見ません。セレブもプロレスには関わらないですし、参加もしません(やるのはスヌープドッグみたいな奴)

そんな中、ドナルド・トランプという金持ちがプロレスの舞台に登場した事で、労働者階級に支持され、最終的には大統領になってしまいました。この一連の流れは、下記記事の余談で解説しています。

【火星とアセンダントのアスペクト】意味・ハウス・5度前ルール【占星術】

このように西洋では、労働者階級とアッパークラスは全て分けられており、酷いとトイレや店の入り口まで分けられていると帰国子女の知り合いに教えて頂きました。

多分日本人には理解できない世界でしょう。格差というのは天王星が支配し、階級は土星が支配しています。とても冷たく、厳しい世界なんです。

海王星の要素をプラスに活かせる分野

海王星の力を最大限発揮できるのが、芸術です。中でも音楽と演技を海王星は支配しています。

筆者も海王星90度が2つありますから、音楽が大好き。また海王星が強い方は映像を好む傾向がありますよ(YouTubeやTVが好き)この2つを利用して、占星術を解説したのが下記の記事です(惑星の意味を音楽のMVで解説しました)

【ただ聴くだけ】音楽で惑星の特徴を理解しよう【感性の占星術講座】

海王星は繊細で敏感な、女性的な感性を支配します。共感能力に長け、相手へ配慮ができる。だからきめ細かい配慮が必要な、サービス業や福祉全般に向いているんです。

トイレが清潔であったり、チップなしで良質なサービスが受けられるのは日本くらい。西洋ではお金がない人には冷たいのです。チップを払うからサービスを提供する、そういう理論的な社会です。

ただ日本のように、チップの文化がないのは労働者側にはマイナスです。西洋(天王星)は、チップがないなら労働者はサービスを手抜きします。天王星は意味のない事が嫌いだし、土星はメリットでしか動きません。

かたや海王星は奴隷や自己犠牲を支配し、こうしたチップのない姿勢は不幸につながります。ですからヨーロッパでは、綺麗なトイレを利用するにもお金が必要だし、救急車であっても有料。

日本で無料で提供されているサービス全てが、世界から見れば「異常」なこと。すごいことなんです。こういった事を知れば、全ての労働者に感謝できますよね。

日本は食事がとてもクリエイティブで、どれも美味しいし、種類も豊富ですよね。

日本のお弁当は「Bento」として、世界でもブームになっています。こんな小さな箱の中に料理が詰められ、配色から手作り料理から、全てがクリエイティブ。パンにジャムの西洋とは、感性が全然違うのがわかるかと思います。

特にキャラ弁なんて、日本人にしか生み出せません。あまりにもクリエイティブ。こういった手先の器用さと芸術センスが日本の売りなのです。

逆に天王星系は「栄養が取れたらなんでもいい」という発想をします。
ナッツバーやプロテインバー、ピーナッツバターを塗ったパンでもOK。食事に時間を使う事を嫌がるのが、天王星です(スピードが大事)

日本人ヘアメイクアーティストは、西洋でも活躍していますよね。
繊細で共感能力が高く、こういったクリエイティブな場面では最高の人材なのです。

また日本の美容院のクオリティは世界最高レベルだと言われています。それは繊細な感性や共感能力の賜物でしょう。

西洋ではよくヘアメイクが確認を怠り、白粉を落とさない状態でセレブがレッドカーペットに上がる事件が起きます。こういった「自分勝手で適当な仕事」は割と多いものです。相手を自分の事のように思う、共感能力がある日本では起きない事件かもしれません。

例えばドラえもんで日本史が学べる、これが日本です。
難しい本を読まず、漫画という「イメージ」から歴史や文化が学べるのです。

子供でも楽しみながら勉強ができる、それが日本の売りです。
天王星は付いてこれない人は置いていく、日本は弱い人に視点を合わせる。こういった発想の違いがあるのです。

難しい洋書・専門書も、日本では漫画版が出る程。ちょっと読もう、という気軽さがあるのです。筆者も占星術を「エヴァンゲリオンで学ぼう!」という記事を書きました。

【ドラゴンヘッド】エヴァンゲリオンで12星座を学ぼう【感性の占星術講座】

逆に天王星はスピード重視。遅い人に合わせていると自分が遅れるという発想をするので、ついてこれない人は自己責任。「わからないやつはググって解決しろ!」の世界。日本でもIT業界(天王星)は、こういう感性ですよね?

このように芸術の分野や共感能力を発揮するサービス業で、海王星の能力は最大限に発揮されます。

もし海王星が強いな、と思ったら是非芸術に触れましょう。自分でも気づかない才能が眠っているかもしれません。

斬新な商品を生み出すのが天王星ですが、パッケージのセンスが良くなければ結局商品は購入されません。

このように占星術の惑星には、「いい面と悪い面」両方があります。全てパーフェクトは存在(惑星)は存在しないんです。自分の持っているカードを最大限に活かす、これが占星術の利用法と言えるかもしれません。

あとがき

この記事を日本人がどう捉えるかはわかりません。これまで西洋人と日本人をいろいろ考察してきましたが、やはり西洋人の正義と、日本人の正義は別物だと感じないでしょうか。

西洋では、海王星の事を「ネバーランドを離れることを拒否している見かけ上の大人」と表現する面があります。

ただ本来の海王星の世界は、もっと大人なんです。土星や天王星を経た先は、西洋人には到底理解もできない、もっと深い世界があります。

そこでnoteでは「海王星を利用して運気を爆上げする方法」をシェアしました。海王星を正しく使って、ビジネスで引き上げてもらう仕組みとともに、海王星がいかに知的で深い世界かも解説しています。気になる方はぜひ、読んでみてください。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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