ノーアスペクト、5度前ルールについて&占星術の独学について【占星術の疑問】

ブログの記事のリクエストで、独学について、ノーアスペクト、5度前ルールがきてて書く機会がなかったので、軽くちょっと書いていきますね。

ノーアスペクトについて

筆者は木星がノーアスペクトです。だからブログでもよく「木星にアスペクトがないから木星っぽさが欲しいんです」って発言をしています。これは自分の”体感的”に木星”単体”を感じ取る事ができないため。「自分軸」ではそう思っているんです。

しかし「他人軸」だとまた違ってきます。
人からは木星の”サイン”が傑出した才能に受け取られています。魅力というか。だからこのサインの人ばかりが寄ってきたり、この分野で成功しそうな人だと思われやすいですね。

ただ自分では無意識なんです。そして実は個人的には苦手(不得意)と感じているものでもあります。この分野を求められたり、このサインの人がしたがるものを上手に扱えないと感じるんです。

でも相手はこのサインが私の魅力だと思っているので、この分野のコミュニケーションを取ろうとします。これがノーアスペクト持ちの筆者の体感です。自分で木星(とそのサイン)を上手に使えている、舵取りができていると思えない。存在していないようにすら感じるんです。またサインは行動ですから、その行動が自覚できません。

ヒアリング時も注意して聞くのですが、本人の悩みと関係ない場合は無理には聞きません。何故かというと、本人は意識できない事が多く、余計混乱させる場合があるからです。

これは個人的な見解です。参考程度に。
(1)自分と他人では捉え方が違う
(2)サインの性質が傑出した才能に見られやすい
(3)惑星を意識できない、舵取りできない
(4)ハウスで機能はしていると思うが、個人的にはそう感じられない

前に月にノーアスペクトで、ロシアのプーチンを取り上げました。
月は同情を司るので、月にノーアスペクトの場合、月(感情)を感じる事ができないとなります。だから他人の感情も遠くに感じやすい(或いは水星を重視する可能性もあるかもしれません)

【火星のアスペクト】虐待と支配の金星と火星、冷徹で残酷な火星と土星【占星術】

しかしプーチンの月は双子座で、頭のいい人、情報通だと他人には見られています。これは本人がどう感じているかはまた別問題ですが、人からはそう見られやすいです(月は大衆からは人気の要素になります)

プーチンもこれまで情報通(大統領になる前は諜報機関KGBのスパイ)で、双子座の性質が傑出している才能でした。本人軸と他人軸の違い、月という天体とサインの現れ方や感じ方には違いがある、という事なのでしょうか?

ノーアスペクトは、
(1)10惑星同士のアスペクトがない
(2)マイナーアスペクトは除く(150度も除く)
(3)同じサイン同士は10度まで(同じサインは30度影響するが、個人で認識できるのは頑張って10度までと感じているため)

これが筆者の中の基準です。個人の見解ですので、参考までに。

5度前ルール(5度以内ルール)について

実は筆者は、自分のASCの2度前に惑星が2つあります。強いですよね?ASCに0度ってことですし、ライジングです。アングルで考えるとハウスの意味もなくなるとも言えます(キャデント)。確かに体感的にこの惑星は強烈かもしれません。ただ性質的には第12ハウスに感じて生きてきました。

これもノーアスペクトと同じで、他人軸と自分軸では感覚が違うと感じます。5度前ルール(5度以内ルール)を採用する方もいれば、慎重な方やヒアリングを重視する方など、さまざまです。

私は「相談者様の話を聞く(ヒアリング)」を重視してきました。ルール的な思い込みを押し付けるより、相談者様の話を重視して鑑定をします。またその場所に問題を感じていない場合、無理に聞き取りまでしていません。

これも前述と同じなのですが、やはり混乱する方が多いからです。
ルールはこうですよ、というとそれが思い込みになって、発言を制限してしまったら意味がないですよね。極力、相談内容に沿って、惑星をポジティブに使うことを提案しています。

ホロスコープはエネルギーの起点。エネルギーの使い方は個人の自由です。ホロスコープ通りの人生にはなりませんし、なりたいようになれるんです。だから「どうなりたいのか」の希望が重要で、それに沿った上手な星の使い方をアドバイスします。

もし自分が相談者だった場合、占星術師に「あなたの惑星はASCから2度前だから第一ハウスですよ」と決めつけられたら、個人的には「全然違うし」と思っても、何も言えなくなってしまいますよね。ただ当たり障りない事ばかり言っても不信感を持つ。占星術って本当に難しい世界だと思うんですよ。

ただ自分が2度前に持っているのは良いサンプルです。
個人的なお話になるのですが、年齢域も関係するように感じます。実は最近、やはり第1ハウスかも?と体感的に感じるようになったのです。おそらく人からはずっとこういう人に見られていたのかもしれませんね(変な話ですが、ASCって実感が持てないんですよ)

よく年齢を重ねると違ってくるって言いますが、そういうことなのかなぁ…。要するに惑星の年齢域も影響してくるのかもしれません。自分に変化を感じたのは不思議な話ですが、サンプルとしては面白いと思うのでシェアします。

ただ個人的には、元から第1ハウスにある別の惑星の性質の方が過剰で強いと感じます。人からは当然、2度前の惑星が強いと見えているでしょう。変な話ですが相違があるんです。

ただアドバイスとして妥当なのは「ライジングは強みとして利用した方がいいですよ」という事だと思います。MCもそうですね(カルミネート)

おそらく他人軸だと5度前ルールは適用になります(とくにASCやMCはそうでしょう。他はケースバイケース)ただ自分軸だと人からは理解してもらえない微妙な感覚があるかもしれません。これは5度前に惑星がない人では感覚的に理解してもらえないかもしれません。ヒアリングが大事。

あとこれに関連して、よく相談者様から「このチャートの、これの意味を教えてください」と言われるのですが、「チャートの読み方は無限なんですよ」という、基本的な事を説明しています。

「正しい答えは1つだけ」という思い込みがあるのかもしれませんが、同じ日に生まれた方が同じ運命ではないように、作っているのは自分なんです。ですから「自分がどうなりたいか」がベースで、「どう使うか」のアドバイスになります。

大事なのは自分が主体になる事。ホロスコープはエネルギーの起点にすぎないので、どう扱うかって事を一緒に相談している感じです。

個人的な見解として
(1)ヒアリングを重視する
(2)年齢域も考慮する
(3)チャート全体の兼ね合いも意識する(アングルなど)

占星術の独学について

よくアンケートに「私も独学でやってます」「独学なんですがつまずいています」という感想が寄せられます。

「独学ってどう思いますか?」という質問がきていたのですが、個人的に「独学はおすすめ!」と思っています。あくまで個人の見解ですが、筆者の独学で得た強みなんかを述べていきますね。

(1)独自性が養われる
(2)チャートを読む時に創意工夫をするようになる
(3)他人からの洗脳や思い込みを受けない(新しい発見をしやすい)

これが筆者の思う最大の利点です。

(1)基本から外れるor見落としがある
(2)流行的なものがわからない(他人と接していない欠点)
(3)習得の進みが遅い

ある程度独学してオリジナリティを獲得後にスクールに行っても遅くないと思っていますし、どこかで学ぶ事には賛成の立場です。筆者も講座や書籍を読んでいますし。

占星術はハウスだけでもシステムが色々ありますし、トロピカルなのかサイデリアル(インド占星術などで使われている)なのか、色々と膨大にありますよね。何をメインにすべきなのかは、人それぞれだと感じます。

しかしこの「何にすべきか」というのが、独学で身につく「確信」のようなもので、「本人の強み」になるんです。その後の独自の研究でも重要となる「核の部分」です。だから、独学から始めるのも悪くないと個人的には思っているんです。

あと何でも無料で情報が手に入る時代だからこそ、筆者は書籍を信頼するようになりました。書籍って大事な事が1冊にまとまってるし、コスパがいいと思うんですよ。最近はネットだけで勉強している人が多く、オーブが占星術師によって見解が違う事や、占星術は読む人によって重視している視点が違うとかを理解されないままな事があります。

このオーブなんですが、例えばアウトオブサインの0度は、10度までと筆者は規定しています。だけど、同じサイン同士なら30度は影響すると研究上確信しており、「0度扱い」とブログでは解説しています。

ただ最近、ディーン・ルディアのアスペクトの解釈も「30度まで影響する」と言っている事を知り、「やっぱりな」と思いました。こういう感じで、書籍からは色々な発見や答え合わせができる事が多いです。1冊まるまる読める書籍はまとめてわかるから勉強にいいですよ。

鑑定や読み解きには、人生の経験値も重要だと思う

占星術とはシンボルなので、紀元前の人に占星術を学ばせても、火星は「炎」、金星は「木の実」と解釈するだろうし、そういう意味で人類に100年後の未来の予測なんて不可能だと思っています。

要するに占星術で「予言は不可能」だし、「運命なんてない(自分の未来は自分で切り開く)」と思っています。

いい相性であっても、悪い相性であっても、切り開くのは自分。可能性の1つに星を知る事があるだけ。可能性は天王星が支配しており、占星術も天王星の分野です。

統計(政府や専門家の出しているソース)や情報(金融、経済、テクノロジー、世界情勢)をベースに、占星術という言語で未来を予測するようなものに変化してきましたよね。筆者もこういう感じです。

興味関心があるのはリアルの世界であり、占星術は補助的な立ち位置です。占星術とはシンボルなので、シンボルを使いこなすには「現実世界の知識」がどれだけあるかが重要。これは人間関係とか恋愛もそうかもしれません。

ご自身の人生経験を鑑定や読み解きに活かす、これが個性だったり、独自性にも繋がります。それに苦労した人、辛い事や悲しい事、泥水を啜る経験をしてきた人ほど、相談者様への思いやりや理解力があると思うんです。技術だけでパーフェクトなわけじゃない。幸せになって欲しい、自分の事のように思う気持ちが大切だと思っています。

今回は占星術で特にリクエストが多かったものを取り上げました。個人の見解ですが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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