【ドラゴンヘッド】エヴァンゲリオンで12星座を学ぼう【感性の占星術講座】

エヴァンゲリオン」は素晴らしいアニメ作品だと思います。

90年代に社会現象になり、そのまま2020年代まで変わらず日本人の心を捉え続けてきたのは、何かもっと深い理由があるのでしょう。

「日本人の心の傷」
これを非常によく表現していると筆者は感じます。

登場人物を見ていると(あぁ…まるで自分みたい)そう感じる場面が1つはあるのではないでしょうか?今回はそんな国民的アニメ「エヴァンゲリオン」から占星術の12サインの勉強をする講座です。

12星座をエヴァの登場人物から学ぼう

エヴァンゲリオンとは、アニメの他に漫画版、小説版、映画版、ゲーム版など多様なメディア展開があり、それに伴う世界観やキャラの性格などに変更があります。

今回は主にアニメや漫画のキャラクター描写を星座に当てはめていく事にします。
※平均レベルの知識ですので、ファンの方はご容赦ください。

主人公・碇シンジ(蟹座)

蟹座は家族を愛する、内向的でシャイな星座です。
芸術センスがあり、物事は感情で判断します。

これは1つ前の星座である双子座が、感情を最も軽視する星座の反動からです(双子座の説明は、父親である碇ゲンドウで後述)

シンジは家族の愛情に飢えており、自分の希望よりも父に望まれる自分であろうとしました。これは家族や感情を重視する蟹座的な世界観です。

蟹座のルーラーは月で、女性やバイオリズムを表します。男性であっても女性的な繊細さを持ち、防衛心の強さから殻に閉じこもる性質があり、感情の浮き沈みが激しく、自分の世界に閉じこもって傷つく事を最も恐れる星座です。

また人と仲良くなるまでに時間がかかるものの、一旦仲良くなるとその関係が世界の全てになるほど愛情を注ぎます。家族や仲間の為なら、勇敢な姿勢を見せる強さと根性が潜んでいるのです。

また蟹座は部屋に閉じこもって音楽を聴いたり、絵を描く事を好む芸術家。
チェロを演奏し、音楽を愛するシンジはまさに蟹座的なキャラですね。

2001年6月6日生まれの設定で、なんとドラゴンヘッドが蟹座!
シンジは太陽や火星、ドラゴンヘッドが蟹座っぽいなと感じます。

>>碇シンジ(Wikipedia)

綾波レイ(山羊座)

山羊座はルーラーが土星。組織や秩序を重んじる、抑圧的でドライな星座です。
ビジネスセンスがあり、物事は社会性で判断します。

これは1つ前の星座である射手座が、自由奔放で開放的な星座であった反動から。

シンジに当てはめた蟹座とは180度の関係になり、2人が出会うと強力な力を発生させます。蟹座が母親なら、山羊座は父親にあたります。

レイは自分の事より組織や権威者である、碇ゲンドウの指令を重視しましたね。包帯にぐるぐる巻きで、息も絶え絶えなのにEVAに乗ろうとしました。その姿を見たシンジが「自分が乗ります」と言い、物語は進んでいく事になります。

レイの行動は、一個人の感情よりも秩序や組織を重んじ、社会全体の事を考えて動こうとする山羊座的な世界ですし、代わりに乗る事にしたシンジの行動は、感情を重視する蟹座的な世界です。

山羊座は感情を抑圧するので心に距離ができ、孤独な性質があります。
楽しみを抑制するので、レイのように無機質な部屋に最低限の品だけという、生活スタイルは山羊座的です。

人との距離はビジネスライクで、親しき中にも礼儀ありであろうとします。
しかし一旦仲良くなるとその関係に責任を持ち、父親のように守ろうとします。

「あなたは死なないわ…私が守るもの」
綾波レイのこの名言は、山羊座の持つ父親的な世界を感じさせます。

レイはリリスやドラゴンテイルが山羊座っぽいですね。
ルーラーの土星は絶えず我慢する事、耐える事、責任や試練が待ち受けます。

>>綾波レイ(Wikipedia)

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惣流・アスカ・ラングレー(牡羊座)

牡羊座は信じられるのは己のみ。始まりの星座で周囲を引っ張る存在です。
ルーラーは火星で、リーダーシップがあり、物事はプライドで判断します。

これは1つ前の星座である魚座が空想好きで現実の感覚を軽視する反動から。周囲を引っ張って前に進もうとします。

アスカは活発で勝気な性格ですが、実はプライドを傷つけられるのが最も苦手。
EVAのパイロットに選ばれた事、戦いに勝つ事にこだわりましたね。これはプライドを重視する、牡羊座的な世界観です。

アスカは高飛車なキャラですが、実は母親が精神崩壊を起こし自分を見てもらえずに育った幼少期があります。

牡羊座は真っ直ぐで一生懸命なところがある星座です。
EVAに乗る事で自分の存在や価値を示し、母親を振り向かせようとした姿は牡羊座っぽい一生懸命さを感じます。

またアスカの口癖「あんた、バカぁ?」は、ルーラーの火星の欠点。他人を軽視し、自己中心的です。

ただ人との関係は自主性を大切にし、リーダーシップがあります。悪気があるわけではないのですが、始まりの星座なので自己中心的に物事を進めようとします。

ただ一旦仲良くなれば無邪気で、子供のように懐いてきたりします。
加持との関係もそんな感じでしたね。実は可愛らしいところがあります。

2001年12月4日生まれの設定で、火星×天王星0度がありますね。
暴走機関車のようでエネルギッシュ。アスカっぽいアスペクトだなと感じました。
アスカは月や火星が牡羊座っぽい感じがしますね。

>>惣流・アスカ・ラングレー(Wikipedia)

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渚カヲル(魚座)

魚座は神秘的で、空想の世界を大事にするクリエイティブな星座です。
ルーラーの海王星は、理想主義で共感能力があり、物事は感性や直感で判断します。

1つ前の星座である水瓶座が、個人主義で共感するのを軽視した反動から、魚座は周囲と自分の境界線が曖昧です。

ルーラーの海王星は幻想や夢、陰謀、音楽を支配しています。
音楽好きのカヲルはまさに魚座っぽい神秘的なキャラですよね。

また味方側であるEVAのパイロットでありながら、実は敵側である第17番目の使徒タブリスでもあり、陰謀が裏に絡んでいるキャラでもありました。

初対面では傷心状態のシンジに鼻歌で近づき、共感能力を駆使して人間愛を説きつつ、本当に救われたかったのは自分だったという展開は、魚座の世界です。

魚座は攻撃能力がなく、犠牲者に甘んじる傾向があります。
カヲルも攻撃能力がない使徒で、ゼーレの切り札として送り込まれた犠牲者でもありました。

そんな自分の残酷な運命に反抗するでもなく、自分を殺す事でこの運命を終わりにしてほしい、と願い出る感性は魚座的です。

魚座は蟹座に当てはめたシンジと120度の関係で、発展がある組み合わせです。
どちらも芸術を愛し、理論より感情で判断します。

蟹座以上に女性的な繊細さを持ち、受け身の星座です。
シンジの激しい感情の世界を受け止め、何かしたら?と言う訳でもなく、ただ受容するだけの魚座は、現実は何も変えられないが、心の世界を変える力を持っています。

人とは一体感を持ち、何でも同調しては染まりやすい魚座。
現実では付き合う人や情報を選ぶ必要があるでしょう。

2000年9月13日生まれの設定ですが、月が魚座ですね(たまたまですが)
彼は金星や木星が魚座っぽいなと思います。

>>渚カヲル(Wikipedia)

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真希波・マリ・イラストリアス(水瓶座)

水瓶座は個性を大事にし、個人主義の星座です。
ルーラーの天王星は奇抜さとジェンダーレスの感性を持ち、物事は面白いかで判断します。

これは1つ前の星座である山羊座が保守的で、奇抜な発想を持てない反動からきています。

マリはシンジ達と同じ見た目は14歳ですが、ゲンドウやユイ達と同世代と思われる描写がある、謎の多いキャラクター。世代を超えるような付き合い方を提示します。

そんなマリの語尾は「〜にゃっ!」など個性的。
どんな状況下でも面白がり、悲壮感が出ないのは水瓶座的な世界観です。

戦闘中の痛みを「面白いから、いい!」と楽しむ発想も奇抜!
ルーラーの天王星は男性的な理論的思考と、退屈を嫌う性質があります。また物語の「お決まり」というブックの番狂わせを担当する惑星です。

彼女とシンジの関係は、まさに日本人の夢と理想(海王星)を壊したラストだったので、大きな批判が出ました。彼女の誕生の意図(エヴァの世界を破壊するためのキャラクター)通りと言えそうです。

シンジに当てはめた蟹座とは150度の関係で、何1つ共通点がありません。
だからこそ魅力的で、飽きのこない付き合いができる組み合わせです。

そんなマリは男性や女性という枠組みを超越した、ジェンダーレスな存在。
風の時代(天王星)の主役になるようなキャラでしょう。

最後の「行こう!」というセリフは、次の時代の到来を予感させます。

また人との関係はひらめきとパンチのデカさに依存し、男女でも友達のような関係を築きます。

水瓶座はアバンギャルドですが知的向上心が高い星座です。
マリの夢が「あらゆる書物を読む事」なのも、水瓶座っぽいですね。

マリは太陽や金星、火星が水瓶座っぽいなと感じます。

>>真希波・マリ・イラストリアス(Wikipedia)

葛城ミサト(射手座)

射手座は陽キャでだらしなく、外向的で楽しい星座です。
ただルーラーは木星で真実を追い求める求道者。物事は哲学的に判断します。

これは1つ前の星座である蠍座が真実を深掘りした反動で、真実を外側の広い世界に探しに行こうとするからです。

そんなミサトの性格は陽気で明るい反面、掃除や家事が苦手。
細かい事は気にせず、晩酌のビールでテンション上げてこー!という、面白くて(エロい)サービスの多い、男人気が高いキャラでした。

シンジの母親代わりをしつつ、どんな時も前を向く事、強くなる事を教えます。
これは暗い過去から這い上がった自分の経験に基づく知恵であり、心に深い傷のある女性でもありました。

「今の自分が絶対じゃないわ。あとで間違いに気付き、後悔する。私はその繰り返しだった。ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ…でも、その度に前に進めた気がする」というセリフは、経験意基づく知恵でしょう。

射手座とは広い視野と知恵を司り、ルーラーは幸運の木星です。
高等教育や法律を支配し、人生の教訓を教える先生でもあります。

ミサトはセカンドインパクトの真相を追い求めるキャラでした。
自分が所属するNERVの上官であるゲンドウに不信感を抱いており、裏にある別の陰謀に勘づき、真実を追い求め戦う姿勢を見せたのは、まさに射手座の世界。

ゲンドウに当てはめた双子座とは180度の関係にあり、知的バトルが勃発すると加熱します。映画では反NERV組織「WILL」を立ち上げ、「NERV」と最終決戦に挑む事になりました。

人との付き合いでは陽気でパリピな世界観を持つものの、人生の後半は哲学的な道に進むようになります。

ミサトは設定でも1986年12月8日生まれで射手座ですね。
月×火星0度を持ち、勇敢さと闘争心が受け、月×木星0度でだらしなさが魅力で高い大衆人気に繋がるのは(たまたまですが)ミサトっぽいチャートだと思いました。

>>葛城ミサト(Wikipedia)

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赤木リツコ(蠍座)

蠍座は自分の本音や意図を隠したがる、内向的で劣等感の強い星座です。
ルーラーは冥王星で、弱みを見せたがらず、嫉妬心もライバル心も強い。物事は残酷であったり、シビアに判断します。

これは1つ前の星座である天秤座が外側の調和を重視した反動から。自分個人を重視する姿勢が運命を切り拓くと信じているのです。

リツコは完璧な才女として登場しますが、実は上官のゲンドウとは愛人関係。
しかもかつて母親もゲンドウと愛人関係にあり、愛憎入り混じる複雑な関係性を2世代に渡り展開します。

蠍座は秘密やタブー、性や家系の因縁も司ります。
二代にわたり秘密の愛人関係をゲンドウと築いたのは、蠍座の世界観でしょう。

母親のようにはなりたくないという気持ちと、科学者として尊敬の念を抱く、複雑な愛憎や家系をめぐる秘密やタブーなど、蠍座っぽい世界観ですね。

またルーラーになりたがり、他人の嘘は許せません。
最終的にゲンドウは自分を愛していないと悟り、愛憎入り混じる復讐を計画します。

生と死が関わるのも、蠍座の特徴です。

また人間関係では弱みを見せたがらず、心を開くのは限られた人のみ。
その為一旦仲良くなると、その関係に執着します。

ルーラーは冥王星で、仕事でも恋愛でも徹底的にやってきます。
リツコは金星や火星、リリスが蠍座っぽいなと感じます。

>>赤木リツコ(Wikipedia)

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碇ゲンドウ(双子座)

双子座は雑学やITを好む、知的で社交的な星座です。
ルーラーは水星で、感情を情報化するのが得意。物事はドライに判断します。

これは1つ前の星座である牡牛座が豊かさを物質で判断した反動から。情報や人脈という目に見えない知的資産に意識が向かうのです。

ゲンドウは感情を軽視し、知的バトルで有利に立つ事を重視しました。
陰謀や裏切りなど、精神的に負荷が大きい選択も平然とやってのけたのは、感情を情報として取り扱える双子座ならではの利点。

ゼーレとの知的バトルを有利に進め「人類補完計画」に必要なマテリアルを手中に収めつつ、別の意図を裏で画策。
人類補完計画がシミュレーション仮説である、という説も非常に面白いですね。アニメ版のラストも精神世界での帰結という展開で、子供の頃非常に面白いなぁと思いました。原作者の庵野秀明監督は双子座ですので、精神のデジタル化とも言える発想ですね。

ただ双子座は感情面では子供。悪気はないのですが、蟹座に当てはめたシンジが思春期の少女のように敏感な心だとすると、それらを本質的に理解するのは困難でしょう。お互いに欲しいものが一致しない組み合わせです。

双子座が大事なのは知的財産や最新情報に強い事。
これはルーラーが水星の影響です。感情が入り込むと情報に誤りが出ると思い込んでおり、感情を軽視します。

人との関係では軽やかで、重くない関係性を好み、おしゃべり好き。
お喋りに付き合ってくれる冬月の事を(内心)大好きの可能性もありますね…。

ゲンドウは太陽や木星が双子座っぽいなと感じます。
行動の意図は実は子供っぽく純粋ですし、火星は牡羊座でしょうか。

>>碇ゲンドウ(Wikipedia)

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冬月コウゾウ(乙女座)

乙女座は正しさを愛する、有能な秘書官の星座。
ルーラーは水星で、物事は整理整頓して、より分析してから判断します。

これは1つ前の星座である獅子座が遊びや恋愛を重視した反動で、労働に意識が向くからです。

冬月は将棋が趣味。乙女座も双子座同様ルーラーが水星で、知的ゲームを好みます。彼の潔癖な性格も、自分なりの綺麗さにこだわる乙女座の世界観を表現していますね。

漫画版ではユイに恋心を抱いているような描写がありますが、乙女座は「確実にイケる!」と判断できないと動けないところがあります。
何事も正しさばかりに囚われ、分析に頼り、奉仕だけして終わる可能性も…。

乙女座は労働を司り、上司には素直に従います。
仕事に自分の人生や価値を見出す、サラリーマン的星座なのです。

ただ冬月は土星(山羊座)っぽくもありますね。
教師と教え子の関係性、組織や秩序を重んじる、自分を抑圧する、など。
ただ山羊座は将棋などの知的ゲームをそこまで好まないので、乙女座としました。

人とは礼節を大切にし、真面目な雰囲気が漂います。
趣味が同じだと意気投合しやすいでしょう。
やたらめったら将棋に誘いまくってましたし…実は友達になりたかったのかも?

冬月は太陽や金星、リリスが乙女座っぽいと感じますね。

>>冬月コウゾウ(Wikipedia)

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加持リョウジ(獅子座)

獅子座はドラマティックな展開を愛する、舞台の主役の星座。
ルーラーは太陽なので、人生を劇場にするのが得意。物事はエゴで判断します。

これは1つ前の星座である蟹座が、自分の世界に閉じこもり舞台に上がるのを怖がった反動から。

加持は特に女性に人気のキャラ。男性人気のミサトとはモテキャラ同士のカップルでしたね。ただ加持もミサト同様、家族や生い立ちに傷を持ち、愛情に関するトラウマを抱えていました。

獅子座は愛情や関心を持たれる事が最も必要な星座です。
一見大人ぶって見えても、「かまって欲しい」という面倒な一面が加持にはありましたね。

ナンパが大好きで、女性にかまって欲しがり(大して仕事してないのに)存在感は抜群。
表向きはNERVに所属しながら裏では日本政府のスパイでもあり、NERVを監視するゼーレ側のスパイでもありました。

なんと三重スパイという、超ドラマティックな人生!
しかし獅子座は誇り高い星座です。誰かの下についているようで、誰の下にもつかなかった。自分の誇りを貫いた加持の人生は獅子座的な世界観と言えるでしょう。

蟹座は妻、獅子座は夫を司ります。
蟹座に当てはめたシンジに足りない要素を持ち、お互い補完しあえます。

シンジに「辛いのは嫌いか?」と問いかけ、「辛いことを知っている人間の方が、それだけ人に優しく出来る。それは弱さとは違うからな」と語りかけるこのセリフ、哲学的ですよね。

作中ではシンジに足りない発想や要素を補い、父のように導く場面が印象的です。

射手座のミサトとは120度の関係性で発展のある組み合わせです。
裏で真実を追求する者同士の絆がありましたね。

獅子座は人とは楽しくワイワイ、仲良くやろうとします。
恋愛や遊びが大好きな星座で、加持の周囲も遊びや恋愛といった華やかな描写が多かったですね。
1985年6月17日生まれの設定で、チャートでは海王星と冥王星が強いです。
中でも三重スパイができたのは、水星×冥王星120度っぽいですね。何が真実かをミサトに託そうとした彼っぽいアスペクトに感じました。

加持は火星やリリスが獅子座っぽいと感じますね。

>>加持リョウジ(Wikipedia)

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鈴原トウジ(牡牛座)

牡牛座は五感を刺激するものが大好き。経済観念が発達した星座です。
ルーラーは金星で、食べる事や芸術を愛し、物事はお金(経済)や安心で判断します。

これは1つ前の星座である牡羊座が精神性に傾きすぎていた反動で、肉体を維持する事に意識が向かうからです。

そもそも鈴原は普通の中学2年生でした。
しかしEVAパイロットに選ばれ、乗る事を決断したのは、負傷した妹を設備の整った病院に転院させるという条件から。

経済的な事、肉体の安心安全を重視する牡牛座的な感性でしょう。

また牡牛座は食べる事がもっとも好きな星座です。
クラスメイトの委員長(洞木ヒカリ)の手作り弁当は、牡牛座の心を掴む物であったかもしれませんね。シンジやケンスケとアイスを食べる場面など、作中は食べ物のシーンも印象的です。

映画版では(無免許でありながら)医師になっており、やはり肉体に関連する仕事に就いています。牡牛座は介護であったり、肉体の生と死に向き合う職業を選ぶ人が多いと言われています。

家族や身近な仲間との関係を大事にし、肉体や食べ物など、現実の世界で自分の心を豊かにするものが大好きなのが、牡牛座です。

牡牛座は慎重で不器用なところがありますが、一旦安心できると思うと、関係を大事に育んでいきます。
映画では学生時代から信頼関係を育んできた委員長と結婚していたのも、牡牛座的ですね。

2001年12月26日生まれの設定で、月が牡牛座ですね(たまたまですが)
男性が持っていると家族に尽くす月×海王星90度があり、これは大衆のために尽くす事もあり、医師として人助けをしている彼っぽいですね。

鈴原は太陽や火星が牡牛座っぽいなと感じます。

>>鈴原トウジ(Wikipedia)

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碇ユイ(天秤座)

天秤座は人間関係が得意な、カースト最上位の魅力的な星座です。
ルーラーは金星で、オシャレで社交的。物事は調和を重視して判断します。

これは1つ前の星座である乙女座までが個人を、天秤座からは社会を重視する反動から。パートナーシップを最も大事にします。

ユイはよくない噂や素行のゲンドウとも気さくに接し、疎外せず理解しようとしました。作中では自分を理解しようとしてくれたユイに出会い、ゲンドウの人生は(良くも悪くも)変わる事になります。

ゲンドウに当てはめた双子座と天秤座は120度の関係性です。
お互いの欲しいものが一致し、双方の資質を発展的に利用できる組み合わせとなります。

作中ではマドンナ的ポジションの女性で、シンジの母親でもあります。
まさにカースト最上位の魅力的な星座、天秤座っぽいですね。
しかも立ち振る舞いはスマートで嫌味がなく、平和を愛する星座です。

天秤座は人間関係を重視し、知性で物事を判断する星座なので、人間関係の立ち振る舞いもソツなくできます。

ゲンドウの事を「(実は)可愛い人」だと見抜ける、高い知性を持つ星座です。
最後の最後までゲンドウに理解を示し、親子の相互理解を促す姿勢は、まさに天秤座っぽい世界観ですね。

人間関係では喧嘩を恐れ、仲良くしようと譲歩する姿勢を持ちます。
ただ誰とでも分け隔てなく接する反面、人と深いつながりを持つのが苦手であったりします。お互いの言い分に理解を示し、喧嘩の仲裁も得意。

ユイは太陽や水星、リリスが天秤座っぽいなと感じます。
>>碇ユイ(Wikipedia)

【リリス】12星座別の意味と欲望、受けやすい虐待は?【ホロスコープと占星術】

エヴァはドラゴンヘッド蟹座的な物語

ドラゴンヘッドとは「今生こういう人生を生きていきたい」というテーマです。
しかしそれはあくまでテーマであり、ドラゴンヘッドとは最もその人の不得意な要素。
ですから追いかけると必ず苦悩が伴います。

ドラゴンヘッドとテイルを行ったり来たりしながら、不得意なドラゴンヘッドを学ぶ感じです。

よく月は不得意な要素と言いますが、もっと重いカルマのようなものを感じるのが筆者にとっては、ドラゴンヘッドです。

今回、EVAの主人公であるシンジのチャートを見ると、ドラゴンヘッド蟹座。
ただ設定は別に架空であり、占星術師が監修しているわけではないでしょう。ただこのアニメは非常に「ドラゴンヘッド蟹座的なアニメ」だと感じます。

まずドラゴンヘッド蟹座は(占星術の概念上)過去世から親や家庭の愛情に恵まれていません。もっとも欲しいのは「家族の愛」なのです。今生は家族の愛や愛情に関して苦悩し、追いかけるというテーマがあります。

しかし欲しいと思えば思うほど、手に入らず苦悩します。
その中で陥りやすいのが「自己憐憫」となります。

  • 誰からも理解されない
  • 誰からも愛されない
  • 誰からも必要とされない
  • みんな自分を利用する
  • みんな自分を批判する

こういった事を考え出し、自分の殻に閉じこもり、多くの時間を無駄にするのです。この負のループから抜け出すには、自分で自分を育成する(強くなる)事が要求されます。

まさにシンジとは、このドラゴンヘッド蟹座的な人生を生きた少年です。

逃げずに立ち向かう、弱い自分を少しずつ曝け出し、周囲と感情の対話をする事で、自分がどんな人間なのかが見えてきます。

最後の最後で父を超えていこうとした姿は、自分で自分を育成し終わり、強くなったからこそでしょう。本当なら誰よりも家族の愛情が欲しいですから、反抗などできません。

ドラゴンヘッド蟹座は、誰よりも家族、愛情を大切にし、人の心を理解できる人です。最終的には勇気を持ち、立ち向かう事で周囲の心の傷ついた人々の傷も癒してあげられる存在へと進化します。

エヴァンゲリオンというアニメが、そういった心に傷を持つ人の癒しにもなっているのは、なんとなく「ドラゴンヘッド蟹座的」な物語だなと感じました。

原作者の庵野秀明監督は、ドラゴンヘッド乙女座です。もっとも美しい心を持っており、誰よりも弱い存在のことを考える人です。ただ気がつくと犠牲者側になってしまう事、現実が混沌としやすい特徴があり、人からの利用や搾取に遭いやすい運命があります。

庵野さんは土星×冥王星逆平行で180度扱い。
家庭に何か困難を抱え、心に傷やトラウマがある人かもしれません。このアスペクトは非常に苦しいものです。そんな彼だからこそ描き出せた世界がここにあるのでしょう。

【土星と冥王星のアスペクト】82年〜83年生まれの壮絶な試練と偉業は?【嵐4名が持つ星】

アニメを見る習慣がない筆者も、子供の頃からずっと見続ける事ができたのは、もっと深い部分での癒しがこのアニメ作品にあったからかもしれません。

そんな思い出もあり、記事を書いていて楽しかったです。
楽しみながら占星術の勉強にお役立てください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

惑星を音楽で理解しようと言う記事です。

【ただ聴くだけ】音楽で惑星の特徴を理解しよう【感性の占星術講座】

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